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CLIEの歴史に幕~ソニー、新機種投入を終了
ソニーが、CLIEの新機種の投入を終了する。現行機種は7月末で生産を終了。修理などの対応は最終出荷終了後6年間継続する。
ソニーは、同社のPalm OS搭載PDA「CLIE」シリーズについて、新機種投入を終了すると発表した。現行ラインアップの「PEG-TH55」(2004年4月の記事参照)「PEG-TH55DK」(2004年8月の記事参照)「PEG-VZ90」(2004年9月の記事参照)は、7月末で生産を終了、修理に関しては、製品の最終出荷終了から6年間継続するという。なおネットワークサービスやコンテンツ販売、CLIEドメインのメールアドレスなどは、今後もサービスを提供するとしている。
CLIEは、Palm OSを搭載したコンシューマー向けPDAで、2000年に最初のモデルとなる「PEG-S500C」「PEG-S300」が登場。直観的なインタフェースと操作性のよさ、豊富なコンテンツなどが好評で注目を集めた。しかし、最近では高機能化する携帯電話などに押され、マーケットが縮小。「マーケットが期待していた規模の拡大に至らなかった」(ソニー広報)ことから、国内での新機種投入を断念した。なお海外向けモデルは、2004年6月に新機種投入の終了がアナウンスされている(2004年6月の記事参照)。
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