連載
前モデルから画質が向上~「V603SH」:ケータイカメラ画質研究ラボ(4/4 ページ)
“振って操作”のモーションコントロールセンサーに注目が集まる「V603SH」。カメラ性能も前モデルからの画質の向上が見られる。
最後はマクロの作例だ。
左がマクロライトモード、右がマクロモード
ライトにマクロモードがあったので(近距離撮影用に光量をコントロールする)、ロウソク灯下でこの設定で撮ってみた。なかなかのものである。
AF機能付きカメラはマクロ撮影に強い。パンフォーカスデジカメの場合、標準でピントが合う距離とマクロでピントが合う距離の間に、どうやってもピントが合わない難しい距離が存在するのだが、AFがついていればそれがなく、微妙な距離を気にしなくても撮れるからだ。V603SHも、けっこう寄った撮影ができる。
advertisement
ビデオカメラモードはASFファイル
ちなみにV603SHは、動画も3つのモードを持っている。「モーションカメラ(MPEG)モード」は非常に分かりづらい表現だが、3GP形式のMPEG-4動画を撮るモード。174×144ピクセルで秒間5コマのシンプルな動画を撮れる。
ビデオカメラモードは320×240ピクセルの動画だが、こちらは3GPではなく、MS-MPEG4v2というマイクロソフトのMPEG-4を使ったWindowsMedia形式の動画だ。SD-Videoと呼ばれている。わざわざ別形式の動画を用意する必然性は謎だ。
V603SHの記録メディアはSDカード。miniSDに比べると大きいが、大容量メディアも比較的安価で入手できる。写真や動画のみならず、いろんなデータを溜めておくのには便利だSDカードのサポート情報
V603SHは、前モデルに当たる「V602SH」(2004年7月の記事参照)のカメラ機能に比べて画質が向上している。カメラ機能重視でボーダフォン端末を選ぶなら、2Gか3Gか、さらにはモーションコントロールやテレビ機能を使ってみたいかなどを検討の上、V603SHか902SHかを選ぶのもありだろう。
関連記事
- 「V603SH」のモーションコントロールを試す
ボーダフォンのハイエンド2G端末「V603SH」は、光学2倍ズーム付き202万画素カメラの「V602SH」に、テレビ/FMラジオ付き「V402SH」を組み合わせた端末。さらに“振って操作”できるモーションコントロールセンサーが搭載されている。 - 画質も光学2倍ズームの使い勝手も向上~「902SH」
V602SHで今ひとつだった光学2倍ズームの使い勝手が、902SHで改良された。画質も向上し、良好な仕上がりだが、もう少しPCとの親和性を考慮してほしかった。 - モバイルASV液晶搭載「802SH」
液晶が180度反転する機構を採用した。 - 絵作りの傾向が変化、シャープさに欠ける~「V602SH」
ついにケータイカメラにも光学ズームが搭載される時代になった。世界初の光学ズームを備えたシャープ製端末「V602SH」だ。これまでのシャープ端末とは絵作りの傾向が変わり、ややシャープさに欠ける印象もある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.