ボーダフォンも災害伝言板~携帯各社整う
ドコモ、KDDIに続き、ボーダフォンも災害伝言板サービスを始める。4月下旬から提供する。
ボーダフォンは3月17日、4月下旬より災害伝言板サービスを提供すると発表した。災害発生地域のユーザーが、災害伝言板を通じて安否情報を書き込めるサービス。基本的には、NTTドコモやKDDIが提供しているものと同等となる。
書き込まれた安否情報には、ボーダフォンライブ!からアクセス可能なほか、インターネットを通じて他社の携帯電話やPCから確認できる(http://dengon.vodafone.ne.jp/)。確認したいユーザーの電話番号を入力して検索を行う。他キャリアとの連携も図れており、確認したい番号がボーダフォン以外の番号だった場合、ドコモやKDDIの災害伝言板サービスへのリンクを表示する。
ドコモと同様に英語/日本語の2カ国語でサービスを提供するほか、あらかじめ設定した家族や知人のメールアドレスに安否情報の登録を通知するEメールを送信する機能をKDDI同様備える。
携帯各社の準備が整う
携帯用の災害伝言板は、ドコモが2004年1月に初めて設置(2003年8月25日の記事参照)。災害時に電話が混み合うことを避け、比較的つながりやすいiモードを使って安否情報を確実に届ける狙いがあった。
2004年10月に発生した新潟県中越地震では、9万人以上が災害伝言板にメッセージを登録。閲覧者も12万件以上あり、有用性が確認された(2004年11月9に日の記事参照)。一方で、安否情報を登録できるのがドコモユーザーに限られることもあり、他キャリアでのサービス開始も期待されていた。
KDDIおよびツーカーは、2005年1月31日からドコモの災害伝言板とも連携する形でサービスを開始。今回ボーダフォンもサービスを提供することで、携帯電話各社については災害伝言板サービスについて準備が整ったことになる。
音声定額プランなどを打ち出し、音声端末にも積極的なウィルコムは「提供する方向で検討中」としている。
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