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ソフトバンクBB、800MHz帯問題の行政訴訟取り下げ
総務省が既存2社に周波数帯を配分する方針を決定したため「これ以上訴訟を継続しても意味はない」(ソフトバンク広報室)として訴訟を取り下げた。
ソフトバンクBBは3月30日、総務省を相手取って起こしていた800MHz帯割り当て方針に関する行政訴訟を3月29日付けで取り下げたと明らかにした。2月に総務省の割り当て方針が決定したため、訴訟継続は無意味と判断した。
ソフトバンクBBは、800MHz帯を既存キャリアに優先的に割り当てる総務省の方針を不服とし、昨年10月、割り当て方針の実施の差し止めなどを同省に求める行政訴訟を起こしていた。同社は12月に仮処分申し立てを取り下げたが、今回、本訴も取り下げた。
ソフトバンク広報室は「総務省の方針が決まってしまったため、これ以上訴訟を続けても仕方がないと判断した」と理由を説明している。携帯電話事業の今後の方針については「何も決まっていない」とした。
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