au携帯、“音楽プレーヤー”としての実力は?(2/5 ページ)
「着うたフル」の登場で、音楽機能を強く印象付けたのがauのWIN端末。リッピングした手持ちの音楽CDデータを再生する“音楽プレーヤー”とての実力を検証した。
プレーヤー機能にフォルダやアルバムという概念はなく、本体に保存した「着うたフル」とメモリースティックDuoに保存した音楽ファイルはひとまとめで管理される。プレイリストにはこれらを混在させて登録ができ、プレイリストもそれぞれの一覧から複数曲をまとめて指定できる。
プレーヤー画面は3種類。一覧表示はQVGAを生かした10段表示が便利だ。画面は一覧表示の3曲目までは着うたフルで、4曲目以降がPCからメモリカードに転送したもので、全曲表示では特に区別されない。着うたフルではジャケット表示も選択できる
リモコンは付属のヘッドフォン以外に市販のステレオミニプラグのヘッドフォンも接続できる。再生、停止、曲移動、早戻し/早送り再生、ボリューム調整に加え、オン/オフフック操作も可能で、操作部のマイクとヘッドフォンを利用したハンズフリー通話もできる。
またプレーヤーが起動していない状態でも、リモコンの再生ボタンを押せば前回の再生停止位置から音楽再生が始まる。まさにMDプレーヤーと同じ感覚で使えるわけだ。
課題は、使用可能なメモリースティックDuoの容量が128Mバイトに制限されていることだ。保存可能な楽曲は30~40曲程度が限界で、200万画素カメラ搭載機であることを考慮すると、かなり不満が残る。操作性まで含めてMDプレーヤーの代わりは十分果たせるが、容量の面でiPod的な使い方は難しいといわざるを得ない。
この容量制限はメモリカードに書き込みを行うソフトウェアの仕様によるもので、W31S自体は、より大容量のメモリースティックPRO Duoにも対応している。ソフトウェアの早急な改善を望みたい。
SD-Audio対応のW31SA
SD-Audio対応の音楽携帯がW31SA。SD-Audioを利用するには著作権保護対応のSDカードリーダーと対応ソフトの「SD-JukeBox」が別途必要であるなど、W31Sに比べると若干敷居は高い。現状、対応するSDカードリーダーはパナソニック製品のみで(サードパーティ製品はほとんど生産完了)、「SD-Jukebox」も直販がメインと、入手しづらい印象も受ける。
これが「SD-Jukebox V5」。「SD-Jukebox」は以前はカードリーダーにバンドルされることもあったが、現在は一部のSDオーディオプレーヤーにバンドルされるほかは単体販売のみ。直販価格は3980円とそれほど高価でもない。auショップで取り扱うなどの配慮がほしい
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