スライド&多機能でもコンパクト、W31SAを試す(4/4 ページ)
近頃流行りつつあるスライドタイプの「W31SA」。軽量ながら、WIN端末としてほぼフルスペック、音楽再生やFMラジオ機能まで備える多機能端末だ。
基本は主流のタブ付き一覧で、左右キーや数字キーで「あ行」「か行」の一覧を表示できる点は現在の多くの端末と共通だ。異なるのは、例えば「フリガナの先頭が「の」の人を一覧の先頭にしたい場合で、多くの端末では「5(な)」キーを複数回押すのだが、W31SAの場合は「5」キーを長押しすること。これによりフリガナの先頭が「な」「に」「ぬ」「ね」「の」の人が一覧の先頭に切り替わる。
この操作性は、三洋以外の端末から乗り換えるとちょっと違和感を感じるかもしれない。しかし、例えば待受画面から数字キーを長押しすることで利用できる「時短検索」では、「5」キーを押し続けるだけでフリガナの先頭が「の」の人を一覧の先頭にできる。さらに「5」を短押しすれば下キーを押した場合と同様、1行ずつフォーカスが下に移動する。つまり1キー操作だけで目的の相手まで到達できるわけで、慣れてしまうとけっこう便利だ。
文字サイズの自由度も高い。文字入力時、メール表示、EZweb表示、アドレス帳一覧、電話番号入力で個別に設定が可能で、電話番号入力で4段階、それ以外では5段階に文字サイズを変更できる。Eメールでは本文表示中にも文字サイズを変更でき、その変更は継続して反映されるようになっている。EZwebではEZweb設定からでも文字サイズが変更できるなど、ケースバイケースでの使い分けにも配慮されている。
やや不満が残るのが、数字キーの操作性だ。これもまた小型軽量とのトレードオフかもしれないが、上下に間隔が空いていないため詰め込みすぎの感があり、あまり良いとはいえない。筆者の指が大きいのかもしれないが、かなり誤操作が多かった。携帯電話で文字入力が頻繁という人は、一度店頭で操作して確認することをお勧めする。
とにかく多機能、コンパクトさも魅力
これまで紹介した以外にも、最近の三洋端末では標準機能になりつつある本格的なICレコーダー機能、au端末では依然少数派となる赤外線通信、赤外線リモコン機能など、機能はこれでもか、というほど詰め込まれている。
カメラ機能も、133万という画素数は最近ではハイスペックとはいえないが、「W22SA」と比べて画質が改善されているようだ(3月28日の記事参照)。
W31SAは、機能面で不満を持つことはほとんどないと考えられる端末。スライドというデザイン面ばかりが注目されがちだが、折りたたみなどと比べても遜色ないコンパクトさを実現している。スライドは大きい、厚いという印象を、くつがえした端末ということができるだろう。
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