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カメラ機能に凝ったユニークな「D901iS」ケータイカメラ画質研究ラボ(5/5 ページ)

とうとうケータイにも400万画素のカメラが乗ってきた。スライド型で“ヨコ撮り”が基本のD901iSは、レンズカバーも備えた“カメラっぽい”端末。画質はどうだったのか。

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色鮮やかで高画質なカメラ機能

 最後になったが、動画機能は320×240ピクセルで秒13コマまでいけるようだ。フォーマットは3GP形式。動画撮影中のズームももっと滑らかだとうれしいが、クオリティはカメラ付ケータイとしてはなかなかいい。

(3gpファイル。要アップル「QuickTime Player」

 さてこのカメラ機能に凝ったユニークなD901iS。一番気になったのは400万画素モードだ。確かに大きくプリントするときは画素数が多いほうがいいけれども、ケータイで撮ってA4版以上にプリントする人はごく少数だろう。

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 今回は「400万画素」ということで、拡大してディテールを見たが、普通にぱっと撮った感じではとてもきれいで、特に屋外の緑や青空はなかなかなものだ。

 そういう意味で、D901iSは130万か200万画素モードにし、デジタルズーム分の余裕を少し残して楽しむのがいいんじゃないかと思う。そのほうがファイルサイズも小さいし撮影間隔も短くて済むなどバランスがいい。日常的な利用(つまり、L判までのプリント)ならそれで十分のはず。D901iSを200万画素カメラ付ケータイとして見れば、高画質かつ鮮やかでお薦めできる性能だ。

 それより気になったのはAF周り。AFを使うには側面のシャッターボタンを押さねばならないこと。画像が基本的に縦位置で保存されるなら、縦位置で持ったとき押しやすいボタン(つまり決定キー)を押したときもAFが作動するとか、発話キーなどをAFロックボタンとして用意するくらいはほしかったところだ。

 でもそれ以外のユーザーインタフェースは悪くないし、画質も上々で、VGA~2Mモードで使うならかなりいい感じのカメラである。

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