カタログでは分からない「902T」の、“ちょっといい”ところ:短期集中ロードテスト「902T」 No.7
使っていると気が付く便利な部分。「902T」には、こんな“ちょっといいところ”があります。
今回は、今まで使ってきた端末に比べて“902Tがいいな”と思うところを2点ほど挙げてみます。機能面には直接関係しない部分だが、使い勝手の向上という点でけっこう重要な部分だったりするんですよね。
回転2軸ヒンジを採用した端末は、最近ではさほど珍しくないけれど、902Tはディスプレイ部が水平にも180度回転するという希少種の構造。ドコモの「P505iS」(2003年10月の記事参照)で初採用され、「P506iC」(2004年6月の記事参照)にも継承されたものです。
筆者はP505iSを1年近く使っていました。この端末で気になったのは、ディスプレイ部を180度までは開かない「く」の字状態でも固定できるのですが、このまま通話しようと受話口を耳に軽く押し当てただけで「へなっ」と、ディスプレイ部が180度まで開いてしまうことでした。もちろん通話自体に支障がないのは分かっているのですが、通話時は「く」の字の状態のほうが、どことなくしっとりくるのです。
902Tは「く」の字での止まりが良く、「く」の字の状態のまま受話口を軽く耳に押し当てても、簡単に180度までディスプレイ部が開いたりしません。だからといって“ディスプレイ部の開閉に余分な力がいる”という感じでもないのです。かなり絶妙な味付けだと思います。
もう1点はキー部分の照明。カラーリングの都合もあるかもしれませんが、最近の端末の中にはキーの文字がきれいに透過しておらず、キー照明があまり役に立たない端末もあります。902Tは文字の刻印部分が透過するタイプで、暗い場所でも鮮やかにキーが浮かび上がります(赤の場合ですけど)。
どっちも細かなことですが、日々使う物だけにけっこう重要な気がします。特にP505iSは「へにゃ」が延々と気になってしまっただけに、902Tの作りはお気に入りです。もちろん東芝の人が筆者がいうようなことを意識して設計したかどうかは分からないのですが。
ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。一ユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。
読者のニーズが機種を決定
なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。
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