余計な“音”、そろそろ止めませんか?(2/2 ページ)
携帯が生活になければならないものになるにつれて、マナーの問題がクローズアップされてきた。中でも携帯が発する“音”に関するマナーは、端末側でも工夫ができそうだ。
そう思っていたら、ドコモのFOMAでは901iシリーズ以降で改善が図られていた。購入直後、最初に起動する初期設定画面で時刻や暗証番号を設定するが、ここで「キー操作音」を鳴らすかどうかを聞いてくる。うれしい仕組みだ。全機種ではないが、少なくともN、P、SHではそうなっている。
au端末などでも、購入時の設定で「キー操作音」がオフに設定されている機種が増えてきた。目立たないながら、こうした取り組みは評価されるべきだろう。
着信音はいつまで鳴る?
電車の中でよく見る風景。
突如カバンの中で着メロが鳴り響く。集中する視線。あわてて携帯を取り出し、(背面液晶で誰からの着信かなんて確認する余裕はない)、画面を開いたら終話ボタンを連打、連打、連打──。
これはあんまり具合がよろしくない。着信中は、終話ボタンを押しても回線が切れるわけではなく、多くの場合、保留になるだけだからだ。2度目に終話を押して、初めて切ることができる。
ポケットの中で鳴っている携帯をとにかく切りたい! というときは、側面のメモボタンを押せばいい。あまり知られていないようだが、たいていの機種では簡易留守録に移行できる。
突然の着信を、とにかく切りたい、音を止めたい、というニーズは多いと思うのだが、対応できている端末はほとんどないようだ。
そんな中で、NECとパナソニック モバイルのFOMAは、着信時の音を、ボディを開くことで止める機能が付いている。「クイックサイレント」だ(2003年8月26日の記事参照)。着信は続くが、音が鳴らなくなるのだ。誰からの着信がゆっくりと確認した上で、留守録にするのか出るのかを決められる。
着信音は、着信を知らせるための機能であって、端末を開いているということは当然着信には気付いている。鳴り続けてしまう端末は、このあたりにも配慮してほしい。
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