メール中心の世の中で、音声通話がおろそかになっていた──ウィルコム :キーマンが語るワイヤレス業界のこれから: (1/4 ページ)
新規契約者を順調に獲得、春以降非常に好調なウィルコム。月額2900円の音声定額プランを受け入れたのはどのようなユーザーだったのか、また既存ユーザーに対して今後、どのようなサービスを提供していくのか尋ねた。
5月1日から、ウィルコム端末同士は月額2900円で話し放題という定額料金を打ち出したウィルコム。格安な音声定額プランが受け、ここ数カ月は新規契約者数が毎月6万~8万ずつ純増するなど、絶好調だ。
開始から2カ月、音声定額プランはどのような層に受け入れられたのか、そして次の一手をどう打つのか。ウィルコム執行役員コンシューマ営業本部長の土橋匡氏にお話を伺った。
新規契約者は、20~30代が多かった
ITmedia 音声定額プランが開始して、2カ月が経過しました。手応えはいかがですか?
土橋 予想していたよりも、かなり好評です。たくさんの皆さんに受け入れて頂いていることを実感しています。今思うと、世の中メール(でやりとりすること)が多くなっていて、音声通話がおろそかになっていたのかもしれません。潜在的に「もっと話したい」と思っている人は、実はたくさん居たんだな、ということを実感しています。
ITmedia 新しくウィルコムの端末を契約したユーザーは、どのような人が多かったのでしょうか。
土橋 友人・恋人カテゴリというか、2名で申し込みされる方がとても多いのが特徴だと思います。2名で一緒に申し込まれる方がやはり多かったですね。もちろん「恋人ですか?」と聞くわけにはいかないので、どのような関係かは詳しく分からないですけれど。
あと「結婚して離れて住むようになった母娘」というお客様も多いようです。「スープが冷めない距離には住めないけれど、スープが冷めない関係は保ちたい」という感じでしょうか。
ITmedia 世代別や、性別で見て特徴はありますか?
土橋 世代的には、20~30代の方が多かったですね。高校生など10代の方は意外と少なかった。これまでウィルコムユーザーは男性が多かったのですが、女性の比率が上がってきているのを感じています。
これまでは、新しい端末が出るたびにコアなファンがワッと押し寄せる……というケースが多かったのですが、京セラの「AH-K3001V」は息が長いですね。ユーザー層が広がってきているのを感じます。
高齢者、子供がもっと利用しやすいようなサービスを
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