ツーカーからauへの機種変更 11日から可能に
ツーカーユーザーは番号はそのまま、au携帯電話に機種変更できる。利用年数やポイントも引き継ぐことができる。
KDDIは9月29日、ツーカー携帯電話からau携帯電話への乗り換え優遇策を発表した(9月13日の記事参照)。10月11日から受け付けを開始する。
プリペイド携帯電話を除くツーカー携帯電話のユーザーが対象。東名阪のツーカーショップおよびauショップ・PiPitで手続きが行え、30分程度で処理が完了する。ツーカーショップもau端末の在庫を持っており、契約が可能だ。処理上はツーカーを解約しauに新規契約という形になり、新規契約事務手数料として2835円が必要となる。またau端末の販売価格も特に補助は行わず、「新規加入と同等水準」(KDDI)となる。
移行に当たっては、電話番号を変えずにau端末が利用できるようになるほか、ツーカー携帯電話の利用期間やポイントも引き継げる。また、1年契約、2年契約を契約している場合でも、年割やガク割に加入すれば契約解除料は発生しない。なお、メールアドレスは移行できず、au携帯電話のアドレスを新しく取得することとなる。
KDDIは10月1日に、これまで子会社だったツーカーグループ3社を吸収合併する予定(7月25日の記事参照)。今回の同電話番号移行措置については「ツーカーとの合併に伴い、ツーカーユーザーの中でauに興味を持っているユーザーに対する施策。ツーカーからauにユーザーを誘導する趣旨はない」とKDDIは話す。ただし、ツーカーユーザー約350万人がauの潜在ユーザーであるのは間違いない。またKDDIの携帯サービス契約者が2500万人近くになり、市場シェアの25%を超えたことで、KDDIは市場支配力を持つ事業者「ドミナント」として規制を受けることになる。
「ツーカーS」の成功でシニア層に評価を受けているツーカーブランドについては、「あるセグメントに特化して展開するブランドがあることはマイナスではない」(7月25日の会見にて小野寺正社長)としブランド、サービスは継続するとしているが(7月25日の記事参照)、今後のターゲットセグメントは検討中だとした。
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