2xパケットの速度を測ってみました──W-ZERO3使い始め:短期集中ロードテスト(1)
売り切れ続出で、購入をあきらめていた「W-ZERO3」ですが、料金そのままで1xパケットが2xパケットになることを知って、思わず購入してしまいました。
発売日には早朝から行列ができるなど、何かと話題になったウィルコムの「W-ZERO3」。筆者も書籍に関わった事もあり、当初は買う気満々だったのです。ところがいざ発売されてみると超品薄だったり、たまに在庫を見つけても新規契約だけだったり。DDIポケット時代から既に100カ月近くウィルコム端末を使い続け、長期利用割引マックスの筆者は、新規契約ではダメで、機種変更が必須なのです。
少しずつ買う意欲も薄れてきた1月、ウィルコムから悪魔のささやきが聴こえてきました。1xパケットの「つなぎ放題1x」が料金はそのままに、2xパケットへの増速するというのです(1月27日の記事参照)。
実はW-ZERO3を買おうと思っていた頃から料金プランをどうしようか迷っていました。W-ZERO3の前は「京ぽん」だったのですが、フルブラウザ内蔵とはいえ画面サイズやブラウザの制約がありますから、リッチなサイトを見ることは滅多にありません。「つなぎ放題1x」の32Kパケットでほとんど困りませんし、Eメールも追加料金がかかりません。個人的には選択の余地がなかったのです。
しかしW-ZERO3ではブラウジング環境もだいぶ変わります。利用時間と速度を考慮すると最大64kbpsの「ネット25」という選択肢もありです。しかし「ネット25」は完全にデータカード向けの料金プランで、Eメールやライトメールも別料金……。
そんなことを漠然と考えていたところに「つなぎ放題1x」の増速の発表で、再びW-ZERO3の購入欲に火が付いてしまいました。事実上PIAFS 64kbpsに遜色ないスループットの出る「ネット25」と、32kbpsパケットを2つ束ねた2xパケットのスループットがどの程度違うのかはこの時点では分かりませんでしたが、とりあえず「ネット25」への迷いもなくなりました。
結局2月2日に某デベロッパーズカンファレンス会場に出向いた際、横浜のヨドバシカメラで機種変更の在庫があることが判明。その場で購入してしまいました。
2xのスピードを実測してみる
前置きが長くなってしまいましたが、今回は筆者期待の2xパケットのお話を。電波状態が良さそうなファーストフードの窓際での静止状態と、タクシーで幹線道路を時速30~40キロで移動中の2パターンで受信速度を計測してみました。前者では最高で58.2kbpsを記録し、幾度か計測してみても50kbpsを割り込むことはありませんでした。後者は短時間の移動でしたので2回しか計測できませんでしたが、47.4kbpsと34.6kbpsと、こちらも状況を考慮すればけっこう頑張っています。
また1xパケットと2xパケットを幾度か切り替えて利用してみましたが、2xパケットは数値以上に体感的にも高速で、ニュースサイトを見たりちょっと調べ物で検索する程度ならほとんどストレスを感じません。筆者の場合長期割引とAB割で月額料金は3654円ポッキリ。とりあえず大満足で使いまくってます。
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ウィルコムは新変調方式を導入し、最大通信速度を従来の1.6倍に引き上げる。また1xパケット方式(最大32kbps)を料金据え置きで2xパケット方式(最大64kbps)に高速化する。
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