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ウィルコム、「なりすましメール」識別機能を提供
迷惑メールでよく使われる、差出人を詐称する「なりすましメール」を受信側で識別できる、送信ドメイン認証技術を3月15日から導入する。
ウィルコムは迷惑メール対策として、ウィルコムドメインのアドレスから送信されたように詐称した「なりすましメール」を受信側で識別できる「送信ドメイン認証技術」を3月15日から導入する。2月23日にJEAGが公表した、迷惑メールの大幅減を目指す提言書を受けたもの。
送信ドメイン認証技術は、届いたメールが正しいメールサーバから送信されたものかどうか、ドメイン名のDNS情報を参照し、認証情報を確認して判別する技術だ。ウィルコムは認証方法の1つであるSPF(Sender Policy Framework)レコードをDNSサーバ上に公開し、送信されたメールのドメイン名との整合性を、受信サーバ側で確認できるようにする。送信ドメイン認証に対応した受信サーバは、この情報に基づいてメールをエンドユーザーに配信するかどうか判断できる。
ただし、今回の対応はウィルコムがサーバ情報を公開するだけで、ウィルコムのメール受信サーバが送信ドメイン認証技術に対応した訳ではない点に注意が必要だ。ウィルコムのメールサーバで受信するメールについては、フィルタリングなどは行われない。あくまでも、ネット上でウィルコムのドメインを詐称するメールを排除するためのものだ。
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