結果発表:ソフトバンクの携帯に何を望む?:+D Voice(2/2 ページ)
ソフトバンクがボーダフォンを買収して、既存事業者として携帯参入を果たした。ユーザーがソフトバンクに期待するのはやはり「価格破壊」なのか。ITmedia読者に聞いた。
何を懸念するか聞いた結果は上のとおり。「ユーザーサポートが悪化するのではないか」が54.7%で最多となっている。「ソフトバンクになるとサポートが気になります」「Yahoo!BBのような不十分なサポートだけはやめてほしい」といったコメントが多く目に付いた。
「そのほか」を選択したユーザーが指摘した懸念項目として、極めて多くのユーザーが言及したのが“情報漏えい”。Yahoo!BBでユーザーの個人情報の管理に不備があったこと(2004年2月27日の記事参照)が、いまだに尾をひいている格好だ。
サービスの継続を求める声「経営陣も続投を」
自由記述欄を見ると、全体的には「面白そうだ」と諸手を上げて賛成するユーザーと、「ソフトバンクは嫌いだ」という全面否定する声が入り混じる結果になった。このほか、ボーダフォンの不振を嘆き英Vodafoneの不手際を弾劾する声も多かった。「ボーダフォンはもう落ちるところまで落ちているだろうから、どんなことになろうとも上に上がることは間違いないと思う」という、辛らつな意見も。
いくつか目に付いた傾向としては、「スムーズな移行を求める声」が多かったこと。「J-フォン→Vodafone(の移行で)で既存ユーザーが置いてけぼりにされた感があるので、そういったことがないようにしてほしい!! それだけです」などが代表的な声だ。ソフトバンクとしては、スタート時点でいかにブランドチェンジをするかが一仕事になりそうだ。
ボーダフォンの良いサービスを継続してほしい、と望むユーザーも多かった。特に最近はボーダフォンも純減傾向から純増傾向に盛り返してきたこともあり(3月7日の記事参照)、この路線を継続すべきだとの意見も根強い。
「Vodafoneが計画していた端末・新サービスを白紙に戻さないでほしい」「Vodafoneグループの強みの海外ローミングを継承し、強化してほしい」。経営体制で、現経営陣を続投させるべきとの見方も多かった。「『津田会長&モロー社長&太田本部長体制』はこの一年間かなり頑張って改善してきたと思うので、今後も経営陣として頑張っていってほしい」
なお、全体的な戦略はもちろんだが人気サービスの継続も重要だ。人気が高かったのは、いうまでもなく「LOVE定額」。「(継続してほしいのは)特にLOVE定額! 廃止したらMNP(番号ポータビリティ)で絶対他社にいきます」
新機軸を打ち出すとすると、どんなものがいいのか。1つ目立ったのは、先ほどのNokia端末にも絡むが「海外メーカー製のスマートフォンをリリースしてほしい」という意見。「スマートフォンを拡充して、この分野ならソフトバンクといわれるようになってほしい」「(palmOneの)Treo出してくれ、TreoのPalm版を!!」
最後に、新ブランドについてユーザーの考え方が明確に1つの方向を向いていたので、それを紹介する。その方向とは、「ソフトバンクフォン」のようなブランド名はかんべんしてほしいということ。
「新ブランドに“BB・Softbank・Yahoo!”を入れないで!」
アンケートを見る限り、この3つは「NGワード」。とにかく、この言葉が入るブランドは「ダサい」と激しい拒否感を示すユーザーが多かった。
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