モバHO!携帯「MUSIC PORTER X」を試す──音楽機能:MUSIC PORTER Xレビュー(2)(1/2 ページ)
4月8日から店頭に並ぶ、モバHO!対応の音楽携帯「MUSIC PORTER X」。モバHO!の音質や録音の仕様を中心に、音楽機能を見ていく。
衛星デジタル放送「モバHO!」(2004年10月の記事参照)の音声・音楽番組の受信に対応した、スライドボディの音楽携帯「MUSIC PORTER X」(3月29日の記事参照)。
発売直前レビュー(4月5日の記事参照)の第2回では、モバHO!の音質や録音したデータの仕様、プレーヤーの使い勝手などを中心に音楽機能をチェックする。
キー | 短押し | 長押し |
---|---|---|
左ソフトキー | メニュー | マナーモードON/OFF |
右ソフトキー | アドレス帳 | カレンダー |
上キー | ミュージックデータ | カメラ起動 |
下キー | iモード | iアプリ |
右キー | 発信履歴 | - |
左キー | 着信履歴 | - |
決定キー | 画面アイコン選択 | - |
テレビ電話キー | テレビ電話 | テレビ電話(スピーカーON) |
メールキー | メール | メール新規作成 |
クリアキー | iチャネル | セルフモードON/OFF |
側面タスクキー | マルチタスクメニュー | - |
側面ミュージックキー | 伝言メモ/音声メモメニュー | ミュージックプレイヤー/モバHO! |
* | ドライブモードON/OFF | |
# | マナーモードON/OFF |
多チャンネルでクリアな音質、録音も可能──モバHO!
モバHO!は、チャンネル情報などもすべて放送波で送信しており、モバHO!対応のMUSIC PORTER Xでは、聴き始めるにあたってチャンネル設定などの面倒な事前設定を行う必要はない。モバHO!の起動は、メニューからたどるか、本体右側面とリモコンに付いているミュージックボタンの長押しで行う。
ただミュージックボタンは、前回終了した音楽機能が起動する仕組みになっているのには注意が必要。起動後は、ミュージックボタンの短押しで「ミュージックプレイヤー」→「モバHO!」→「FMラジオ」とローテーションで切り替わるので、直前にほかの機能を使っていた場合は短押しで切り替えることになる。チャンネルの切り替えは、左右ボタンのほか番組表からも行える。
音質はデジタル放送のため、ノイズが皆無できわめてクリアだ。受信状態によっては音声が途切れたり聞こえなくなったりすることもあるが、不快なノイズが入ることはない。低域も高域もFM放送より明らかにしっかり出ており、音楽CDから128KbpsのATRAC3plusで録音・転送した楽曲と比べても遜色ない。
ただしモバHO!の録音データは、いわゆるストリームデータをそのまま保存しているのではなく、録音しているようだ。低域・高域ともスパッと切り落としてしまった感じで、全体にくぐもったような印象になる。放送を聴いている時の音質と比べるて、だいぶ音質は落ちる。気になるかどうかは個人差があると思うが、放送時の音質がかなりいいだけに気になった。
録音は録音ボタン(決定キー)の長押しで開始でき、再度決定キーを押すと録音が完了する。移動中にポケットやカバンに入れたまま録音する場合は、録音開始後にプロテクトキーロックをオンにすれば、誤操作による録音終了を防げる。
番組を録音すると、年月日と時間がタイトル名のプレイリストとして管理され、楽曲単位でプレイリスト内にインデックスが追加される。ここには曲名やアーティスト名も記録されるので、どんな曲が録音されているのかを把握できる。録音データは、楽曲単位で保存されるわけではないが、任意の楽曲からの再生には対応している。
なお特定のインデックスの削除や取り出しには対応していないので、注意が必要。削除はプレイリスト単位になり、任意の曲だけの削除はできない。またモバHO!から録音したデータは独自形式で保存されるため、PCへのコピーやほかの機器での再生はできない。
録音を開始した年月日や時間がタイトルになったプレイリストとして保存される。プレイリスト内には曲名単位のインデックスが自動で設定され、ミュージックプレイヤーからは曲単位でアクセスできる。DJなどのトークが入る番組では、トーク部分がインデックスにunknownと表示される
ミュージックプレイヤーで楽を聞いているときに電話がかかってきた場合の動作は、設定によって異なる。着信呼び出しに自動移行し、音声通話完了後に表示される「再開しますか?」というメッセージで決定キーを押すと再開する設定と、音楽聴取時に着信を拒否する設定の2つが用意される。着信拒否は、録音を優先する場合のことを配慮したのだろう。
メール着信は、メール側の設定で「操作優先」にしておけば、バックグラウンド受信して画面上にアイコン表示で通知すると同時に、受信時に一度、画面上部に題名がマーキー表示される。「通知優先」にしておけばメール受信画面に切り替わり、メール操作を完了したあと「再開しますか?」というアラートにOKを出せば、センターキーを押すことで再開できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.