“ツボ”はしっかり押さえている――ウォークマンケータイ:「W42S」の音楽機能を試す(1)(1/2 ページ)
ポータブルオーディオプレイヤーの一時代を築いた「ウォークマンブランド」を冠する「W42S」。「ミュージックシャトル」を搭載するなど音楽再生機能にフォーカスした同端末の使い勝手を試した。
auから、国内で初めて「ウォークマン」ブランドを冠したソニー・エリクソン製の音楽ケータイ「W42S」が登場した。デザイン面でもウォークマンを強く意識しているこの端末の音楽機能をチェックしてみよう。
ミュージックシャトルを装備した「ウォークマン」ケータイ
auのW42Sは、ポータブルオーディオプレーヤーとして一時代を築いたウォークマンブランドを冠するWIN端末。スライドスタイル+本格的な音楽再生機能という組み合わせは、2005年春に発売された「W31S」の流れをくんだものだ。ミュージックシャトルによる音楽再生時の操作、トレンドとなりつつある音楽再生専用チップの採用により実現した長時間再生(最大31時間)など、音楽ケータイとしての基本機能は着実に進化している。(2006年6月22日の記事参照)
W42Sのデザインと機能の両方のシンボルとなるのが、底部の「ミュージックシャトル」だ。底部といってもネックストラップを使う首かけスタイルだと、この底部が上を向くから、実は操作しやすい位置でもある。また音楽データの保存専用に1Gバイトのフラッシュメモリを内蔵しており、別途メモリースティックDuoを用いなくても大量の音楽データを保存/再生できる。
音楽再生は現在のau端末の基本となっている「LISMO」に対応。端末でダウンロード購入した「着うたフル」に加え、PCでダウンロード購入した着うたフルと、CDから取り込んだ着うたフルフォーマット(HE-AAC)の音楽データを本体(およびメモリースティックDuo)に転送して再生できる。さらにメモリースティックDuoに保存した「メモリースティックオーディオ」も再生可能だ。なおここでは、PCとの連携ソフトである「au Music Port」を利用し、音楽CDから取り込んだ楽曲データについても、便宜上着うたフルと表記する。
付属のリモコンとインナーイヤータイプのイヤフォン。リモコンの平形プラグを本機に接続し、リモコンのステレオミニジャックに付属のイヤフォンを接続する。リモコンにはマイクとオンフック/オフフック機能を装備し、接続したイヤフォンでハンズフリー通話も可能だ。市販のヘッドフォンも利用できる
BGM再生とメモリースティックオーディオに対応した「au Music Player」で音楽再生
音楽再生は基本的にLISMO対応端末で共通仕様のau Music Playerを利用する。音楽プレーヤーとしては基本を押さえた機能で、アルバムやアーティスト単位での一覧や再生が行える。プレイリストもサポートし、再生中の曲の登録やau Music Portと連携したPC上での編集も可能。ランダム、リピート(1曲単位、リスト単位)再生にも対応し、音量調整も20段階と細かい。
au Music Playerの起動画面。ほかのLISMO対応端末と異なりM.S.Musicライブラリ、全曲再生といった項目が追加されメモリースティックオーディオも統合管理する。ちなみにW41HなどLISMOとSDオーディオの2つのフォーマットをサポートする端末も既に登場しているが、これらでは音楽再生機能は別々に用意されている。
メモリースティックオーディオもau Music Playerで再生できるが、管理方法が異なるため着うたフルとは別々のライブラリとして管理され、プレイリストに相互の曲を混在させることはできない。ただし、全曲一覧を利用すれば、先に着うたフル、あとにメモリースティックオーディオの楽曲を表示できる。大量に音楽データを保存すると全曲一覧はあまり役に立たないが、シャッフル(ランダム)再生をメインで使う人ならこれで十分かもしれない。当然だが、着うたフル/メモリースティックオーディオのどちらの再生についても、基本的な操作方法に違いはない。
au MuiscPlayerのトップメニューでM.S.Musicライブラリを選択すると、いきなりこの画面になる。メモリースティックオーディオでいうプレイリスト一覧表示だ。一般にメモリースティックオーディオではプレイリストはアルバム管理に用いられるが、PCで自由にプレイリストを作成して転送することもできる
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