形状がスライド型に変わり、ジョグダイヤルから十字キーへ。ソニー・エリクソン初の着うたフル対応WIN端末は、音楽機能にフォーカスすると共に(3月25日の記事参照)、各部も“初モノ”づくしだ。
4月中旬の発売を目前に、試作端末の様子を写真でお伝えしよう。
各所に“スライド”があしらわれたボディ
昨今、au端末ではスライド型の採用例が増えている。「W22H」(日立製作所)、「W31SA」(三洋電機)に続き、新たに登場するのが「W31S」だ。
ボディはかなり大柄。幅は片手で快適に操作できる限界に近い50ミリある。ただし厚みは30ミリを切る26ミリだ。幅広いボディめいっぱいに2.4インチのTFT液晶が搭載されている。
液晶部に、十字キーと4つのソフトキー、終話/発話ボタン、そしてクリアキーが配されている。つまりスライドを閉じた状態でも、いわゆるダイヤルキー以外はすべて操作できる。
スライド幅は少なめ。そのためスライドさせても重量バランスは大きく変わらないが、ダイヤルキー部分の面積は小さい。ただし、ダイヤルキーはくぼみが付けられるなど工夫され、押しにくいというほどではない。
右側面に操作系のボタンが並ぶ。逆に左側面にはボタンは1つもない。ボタンは左から音楽/カメラボタン、スライドオープンキー、イヤホンジャック。
音楽/カメラボタンは、単押しでミュージックプレーヤーが起動、長押しでカメラが起動する。もっとも背面のカメラカバーを開けてもカメラは起動する。スライドオープンキーは、バネの力で画面がスライドする。オイルダンパーを使った滑らかな動きは既報の通りだ。イヤホンジャックは、スライド式のカバーが付いている。
左側面。スライド方向は、上下平行ではなく“円弧”を描いているのが分かる。
背面上部。右側のカメラマークのスライドスイッチを動かすと、カメラカバーが開き、カメラが起動する。カバーを閉めるとカメラも終了する。
201万画素のCMOSセンサーカメラは、高速に起動し、オートフォーカスも高速。撮影した画像の保存も早い。UXGA(1600×1200ピクセル)撮影時もデジタルズームが利用できる。
カメラの脇にあるのは自分撮り用のミラー。上には高輝度LEDが搭載される。前機種「W21S」の約3倍の明るさを備えるという。LEDの隣には赤外線通信ポートが配置されている。
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