夏野さんは、ソフトバンクの孫社長を相当意識していると確信するこれだけの根拠:Mobile Weekly Top10:
ドコモ903iシリーズの発表会に登場し、新端末&サービスについてプレゼンを行った夏野剛氏。その内容はいつにも増して刺激的なもので……。
今週の1位は、「ドコモの903iシリーズ、10月12日に発表」の記事。CEATEC JAPAN 2006で講演を行ったNTTドコモ副社長ネットワーク本部長の石川國雄氏が「903iシリーズは12日に発表します」と講演中に話した、という記事だ。
石川氏の予告通り、今日(10月12日)はNTTドコモの発表会が行われた。出てきたのは903iシリーズ6機種だけでなく、SIMPURE2機種などを含む全14機種(10月12日の記事参照)。先週のTop10記事で、13機種もの新機種を発表したソフトバンクに対して「“史上最大”で、インパクト・破壊力共に絶大。記事を書いても書いても仕事が終わらないため、モバイル編集部ではスタッフ全員疲労困憊」と書いたばかりだというのに、今回はさらに1機種多い14機種だ。先週に引き続き、2週続けて“史上最大”を体験。全員疲れ果てた顔で原稿を書き続けているモバイル編集部である。
それにしても今回の14機種という数字は尋常ではない。“14”と聞いたとき、「ソフトバンクより多い機種数にするために、負けず嫌いな誰かが「N902iL」を入れて、急遽14機種にしたのではないか?」と勘ぐってしまったほどだ。そう思わせるくらい、今日のF903i発表会はソフトバンクの発表会を強く意識したものだった。
今回プレゼンを行ったのは、夏野氏1人(10月13日の記事参照)。「SH903iTV」を紹介しながら「想定“内”の動き。どこかで見たような形じゃない?」と言ってみたり、メガiアプリ/メガゲームの話題に触れながら「うちは容量が増えただけでなく、CPUや画面描画の処理能力もアップしている。もうゲーム専用機は要らない。容量を1M(バイト)にしているところは他にもあるけど、容量だけ上げたってダメだ」と発言するなど、ソフトバンクのAQUOSケータイのCMやメガアプリを匂わせるシーンが何度かあった。
極めつけは「今日は14機種だが、703iシリーズも控えている」と“さらにたくさん”をアピールしたシーン。「あくまでオマケ」と強調しながら、夏野氏の背後に大写しになったスライドがこれだ。
孫社長が発表会で「薄い=ソフトバンクというポジションにしたい」と発言したことを受け、「うちはもっと薄いのを出す、12ミリ以下だ」と見せたのが、今冬登場予定の703iシリーズだ。チラ見せした2機種がどれほど薄いかは別記事をご参照いただきたい。
長い長いプレゼンを終えた夏野氏は、「あんまりドコモが(MNPで)負けるって、言わないでね」と茶目っ気たっぷりに話を締めくくった。
ソフトバンクの新端末発表会に夏野氏の姿はなかったと記憶しているが、同社の発表会は公式Webサイトから見ることができるので、おそらく夏野氏はネット配信で孫社長のプレゼンを見たのだろう。今日行われた903iシリーズの発表会もネットでライブ配信されているので(10月10日の記事参照)、夏野氏はきっとソフトバンクの社員、もとい孫社長がこのプレゼンを見てくれることを期待していたのではないか……などと、記者の妄想はふくらむばかりなのだった。
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