もしも昨日が選べたら「万能リモコンが欲しい!!」:Mobile&Movie 第233回
映画の中に登場する“モバイル製品”をご紹介する「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは、“人生をコントロールする万能リモコン”を手にした男の物語「もしも昨日が選べたら」。このリモコンは男を幸せにするのでしょうか。
今回ご紹介するのは、テレビやDVDなどのリモコンを1つにまとめられる“万能リモコン”が鍵を握る物語。仕事のストレスが溜まっている主人公が、自宅でのリモコン操作の煩わしさをなくそうと、万能リモコンを買いに行くと、不思議なリモコンに出会います。それは、人生をも一時停止、早送りできるスグレモノでした。
マイケル(アダム・サンドラー)は、家庭よりも昇進が大切と考える仕事人間。出世すれば、家族も幸せに過ごせると信じていますが、仕事のイライラを家に持ち込み、妻のドナ(ケイト・ベッキンセール)とはケンカが絶えません。見に行くと約束した子供の水泳大会も、携帯電話片手で仕事をしながら観戦。息子の感動的なゴールシーンを見逃してしまいます。
そんな姿を見たマイケルの父親は
「すっかり大物だな。だから携帯電話もでかいんだ」
とからかいます。歳をとってきた両親とも、マイケルはなかなか一緒に過ごす時間が作れません。それをドナに責められ、また口論に。それがマイケルのストレスを増幅させ、いろんなものに当たり散らしてしまうのです。今夜の餌食はリモコン。自宅のリビングでテレビを見ようとして、リモコンを探すマイケル。しかし、いくつもリモコンがあり過ぎて、どれが本物かわからなくなってしまいました。カーッと頭に血が上ったマイケルは夜更けにも関わらず
「万能リモコンが欲しい!!」
と叫んで、近所のスーパーに探しに行きます。テレビもDVDも全部1つのリモコンにまとめれば、ややこしい生活も少しはラクになると思ったのです。そして、マイケルはスーパーで不思議なコーナーを見つけます。万能リモコンを持って現われたのは、モーティ(クリストファー・ウォーケン)という男。特別に現在開発中の新製品を使わせてくれるというのです。
「目標物に向かってクリックすれば、勝手に学習して使えるようになる」
というモーティ。夢のような商品にマイケルは興奮。
「いくらなんだ? ビル・ゲイツじゃないんだから、そんな高い金は払えないぞ」
すると、モーティは
「ただにするよ。善人にもたまにはいいことがあるさ」
と、マイケルに万能リモコンを渡しました。ただし、返品は不可といわれます。
家に帰ってさっそくリモコンを試すマイケル。1つのリモコンで、面白いように電化製品をコントロールできました。さらに、ペットの犬の鳴き声がうるさい時に、思わずボリュームダウンのボタンを押してみると、なんと犬の声が小さくなったのです。不思議なリモコンの性能に、マイケルは驚きます。さらに、ドナが現われて、マイケルと口論しそうになった時、早送りボタンを押してみたところ、ケンカも早送りできたのです。
便利なリモコンにマイケルは大満足。通勤の渋滞や、上司(デヴィッド・ハッセルホフ)の小言を早送りしたり、リモコンのおかげでマイケルの人生をスムーズに過ごせるようになりました。しかし、リモコンの学習機能のせいで、思いがけない事態がマイケルに起こってしまうのです……。人生をもコントロールできるリモコンがあったら、あなたならどんなふうに使いますか?
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