ドコモ、ICカード内のデータを一括移動する「iCお引っこしサービス」
NTTドコモは、おサイフケータイのICカード内に記録されたデータを、一括して別のおサイフケータイに移せる「iCお引っこしサービス」を11月14日から開始する。
NTTドコモは11月14日から、おサイフケータイの機種変更や修理などの際に、ICカード内に記録されたデータを一括して別のおサイフケータイに移し替えられる「iCお引っこしサービス」の提供を始める。対応機種は903i、903iX HIGH-SPEED、903iTVシリーズの全11機種。
このサービスは、ドコモショップの店頭などに設置される専用の機器で提供する。ユーザーは機種変更時などに、iCお引っこしサービスに対応した端末を機器に接続するだけで簡単にデータの移行ができる。「DCMX」「iD」「Edy」「マツキヨポイントアプリ」などのデータの移行がすでに動作確認済みだという。
データを移した後は、ICアプリがプリインストールされていればそのまま、されてない場合は、ユーザー自身が新しい端末でICアプリをダウンロードすることで、引き続きおサイフケータイ対応のサービスを利用できる。修理の場合は、受け付けと同時に移行作業を行う。
料金は1回あたり315円だが、2007年4月末までは無料で利用可能だ。
従来、おサイフケータイの機種変更をする場合は、電子マネーやクレジットのサービスごとに、サービスを提供している会社のサーバなどに一時的にデータを預けて手続きをしたり、サービス契約を解除して新しい端末で別途契約を結ぶなどの手順を踏んだりする必要があった。しかしiCお引っこしサービスを利用すれば、新しい端末でアプリをダウンロードするだけで継続して利用可能になり、利便性が大きく向上する。
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