Bluetoothは何に使える?──「M702iS」「M702iG」:702ix新モデルの“ここ”が知りたい「M702iS」「M702iG」編(4)
Bluetoothに対応した「M702iS」と「M702iG」は、どんなプロファイルに対応し、何に使えるのかを知りたいという声が多数寄せられた。試してみると、かなり使い勝手のいい仕様であることが分かった。
質問:Bluetoothの対応プロファイルは? Bluetoothは何に使える?
Bluetoothが搭載される702iシリーズ端末とあって、「M702iS」と「M702iG」がどんなプロファイルに対応し、何に使えるのかという質問が多数届いた。
M702iS/iGのBluetoothは、ワイヤレスモデムとして利用できる「DUN」(ダイヤルアップネットワーキングプロファイル)、ファイル交換を可能にする「OPP」(オブジェクトプッシュプロファイル)「FTP」(ファイルトランスファープロファイル)、ワイヤレスプリントなどに利用される「BIP」(ベーシックイメージングプロファイル)、ハンズフリー機器に対応する「HSP」(ヘッドセットプロファイル)「HFP」(ハンズフリープロファイル)、高音質音楽再生に対応する「A2DP」(アドバンストオーディオディストリビューションプロファイル)に対応している。携帯電話のプロファイルとしては充実した対応といえるだろう。
アドレス帳の転送はOPPでサポートしており、Bluetooth対応機の「P902i」からの個別受信、同じくBluetooth対応機の「W44T」との個別送受信は行えたが、いずれの端末からも「全件転送」による受信はできなかった。W44Tは画像送受信が「BIP」のみとなるので他のBluetooth対応携帯との間で画像の送受信ができないことが多いが、本機では問題なく送受信できた。
Bleutoothは基本的に常時待受タイプで、いわゆる受信モードなどへの切り替えは必要ない。ただしデータ受信時には「受信を許可するか」「保存先は本体メモリかmicroSDカードか」といった選択操作が必要となるため、他のBluetooth機器から勝手にデータを流し込むようなことはできない。
Bleutoothメニューの中にある「Bluetooth接続待機」はペアリングを行う場合に利用する機能。Bluetooth電源を「ON」にしておけばデータ受信、ダイヤルアップ接続などは常時待ち受け状態になる
Blueotoothデバイス毎に設定できる「個別接続設定」では、機能(プロファイル)別に接続を毎回確認するか、自動許可するかといった設定が可能。例えば「ダイヤルアップ接続は無条件に接続を許可するが、データ受信は接続時に毎回確認操作を行う」といった設定が可能だ
ハンズフリーデバイスの動作はユニークで、接続すると有線のイヤフォンマイクなどと同様、すべての音がハンズフリーデバイスから聴こえる。従って動画再生や音声メモ再生時はもちろん、iアプリのゲームでも音がハンズフリーデバイスから聞こえてくる。モノラルであることや、音質の問題を無視すれば、ハンズフリーデバイスで音楽再生も楽しめる。もちろん常時通話状態の扱いにはならず、着信時や通話時のフック操作をハンズフリーデバイスから行える。
A2DPによる高音質音楽再生にも対応しており、HSPとHFPをサポートするオーディオデバイスであれば、音楽再生とハンズフリー通話は自動切り替えで利用できる。A2DPで音楽再生中に通話を開始するとHSPかHFPに自動で切り替わり、通話が終了するとA2DPを使った音楽再生に復帰する。ハンズフリー機器同様にA2DPによる接続時も音声はすべてオーディオデバイスから聞こえてくるため、iアプリも高音質環境で楽しめる。「AVRCP」(オーディオ/ビデオリモートコントロールプロファイル)にも対応しており、プレーヤーでの音楽再生時にはオーディオデバイス側のリモコンからの操作も可能だ。
なおハンズフリーデバイスやオーディオデバイスは、電源オンと同時に自動接続にすることもできた。
同じくBluetoothを搭載するP902i/iSでは、特定の(対応をうたっている)オーディオデバイスでないと音楽再生と通話の自動切り替えがうまくいかないことが多いが、本機はこうした問題は少なそうだ。P902i/iSではこの切り替えがうまくいかないモバイルキャストの「MPX2000」でも、M702iS/M702iGでは問題なく自動切り替えで利用できた。
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