ワイヤレス音楽再生、使い勝手はどう違う?:改めて携帯のBluetooth機能について考える Vol.3(1/3 ページ)
Bluetoothケータイのウリ機能である「ワイヤレス音楽再生」。これがあるからBluetoothケータイを選んだユーザーも多い。今回はP902iSとW44Tのこの機能にどのような違いがあるか検証する。
ワイヤレスオーディオで自由度の高い「P902iS」
ドコモの「P902iS」とauの「W44T」について、ハンズフリー機器の利用においてはとりわけ大きな違いはなかった。しかし「A2DP」を利用するワイヤレスミュージック再生の使い勝手に大きな違いがあった。
並行した比較では分かりにくいので、先に個別にチェックをしてから比較していこう。
今回、P902iSはモバイルキャスト「MPX3000R」を、W44Tは付属の標準Bluetoothレシーバーを用いた。なお、新機種「P903i」のBluetooth機能もP902iSとほぼ同等(省電力化により、ワイヤレス連続再生時間などが異なる)。P902iSをP903iと読み替えてもらっても大きくは変わらないと思う。
P902iSは、着うたフルを再生するミュージックプレーヤー、SDオーディオプレーヤー、iモーション再生で音声をワイヤレス出力できる。動画再生時にも利用できるため、ポータブルビデオプレーヤーとしての活用したい場合にも便利だ。
一方、音楽プレーヤー単体としてみるとやや使いにくい部分がある。ワイヤレス再生を行うには、その都度、本体操作でBluetoothレシーバーと接続しておく必要がある。また、この作業は各種プレーヤー起動後には行えない。有線イヤフォンを利用する場合と同じように、事前に「つなぐ」作業が発生するため、せっかくの無線機能をかなりスポイルしている。
ワイヤレス再生は、各プレーヤーでの再生開始時に表示されるBluetooth出力するか否かの確認画面で「Yes」を選択すると出力される仕組み。そのため、その都度本体での作業が必要となる。なおワイヤレス再生中にレシーバーの電源をオフにすると、レシーバーから音が聞こえなくなるだけで、本体側のプレーヤーが終了するわけではないことにも注意したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.