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絵はちょっとハデだが、“ヨコモーション”はカメラも楽しく快適──「F904i」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

ドコモの904iシリーズで唯一ワンセグを搭載し、ディスプレイが左右90度に傾く“ヨコモーション”機構が特徴の富士通製の「F904i」。これはワンセグだけでなくカメラ機能も楽しく快適に使えるものなのだろうか。その使い勝手を作例とともに検証していこう。

かなりくっきり系の画質

 では実際に作例を見てみよう。まずはいつもの黄色い象のすべり台とあずまやを。


黄色い象のすべり台

 なかなかよい。色もしっかり乗ってるし、ケータイカメラにしてはディテールもシャープな印象。晴天下という撮影環境のよさもあるが、すべり台の明るい色の部分も白飛びしていない。これだけ撮れれば気持ちいい。

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 ちなみに、1500×832ピクセルの横長ワイドモードでも撮ってみた。


黄色い象のすべり台(横長ワイドモード)

 こちらはちょっとアンダー気味で暗くなったのが残念。それはともかく、どんなふうに“中央部を横長に切り出す”のか分かってもらえると思う。

 ついでにおまけ。


黄色い象のすべり台(縦長ワイドモード)

 青空もなかなかきれいに出た。


あずまや

 あずまやの作例は素直に縦位置で撮った。ややシャープネスがわざとらしく、コントラストが高すぎる(雲は真っ白に飛んでいるし、あずまやの影は真っ黒につぶれている)絵なのだが、その分クッキリして見映えはいい。

 次は青空を。

青空:オート(左)、“風景”モード(右)

 F904iは豊富なシーンモードがある。これが、オートとはかなり違った写りを見せてくれるのも面白いところ。「風景」モードで撮ると彩度が鮮やかになり、空がより青く、緑もクッキリ、コントラストも高めとなる。ま、わざとらしいくらい。でもケータイのカメラはこのくらい派手でもいいかなとは思う。

 ではもう少し暗いところではどうか。日陰で猫を撮ってみる。


日陰の猫

 あまりに暗かったのでISO感度を「high」にした。ISO 1245と、すごく増感されたので絵は荒れたが、こういう一瞬が撮れる。キー1つで感度を調整できるのは使い勝手がよい(キーカスタマイズ設定で[テレビ電話]キーに、カメラのイン・アウト切り替え/動画撮影/シャープネス設定/カメラ感度のいずれかを割り当てられる)。


ねこの顔のアップ(横長ワイドモード)

 今度は横長ワイドモードにすると望遠ぎみに写るのを利用して、猫の顔のアップを撮ってみる。こちらはISO 371だった。

 続いてマクロを。

あじさい:オート(左)、“花”モード

 あじさいを撮影。「花」モードにすると、花びらの色がより鮮やかになった。


マクロ

 もう1つマクロの作例を。背景のぼけ具合もなかなかだ。

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