夏モデルよりらくらくホン──早くも9月の“親商戦”開始の気配:携帯販売ランキング(8月6日~8月12日)(2/2 ページ)
8月に入り、携帯夏商戦は終盤。携帯キャリアによって、その商戦の狭間に売れる端末が大きく順位を上げてきた。早速、今回の販売ランキングをチェックしていこう。
「EXILIMケータイ W53CA」は4位に躍進──“親”商戦で売れるau端末は何か
今回、2007年夏モデルの終盤を飾る注目機種「EXILIMケータイ W53CA」が登場した。
EXILIMケータイ W53CAは2日から沖縄エリアで発売されたのを皮切りに、3日に北海道、4日に北陸、中国、四国、8日に東北、関西、9日に九州、そして11日に関東、中部エリアで発売された。au端末は全国一斉ではなく地区別に発売日を設定する販売方法をとるのが特徴だ。
しかし、関東と中部エリアの発売日が9日から11日に延期されたことも含めて、本機の発売時期はとくに離れてしまった。その分、週別に集計する当販売ランキングでは発売当初のスタートダッシュが分散された印象。それでも登場2週目に前回の20位から大きく躍進した4位は、上々の結果といえるだろうか。
そのほか、ワンセグ端末の人気状況がやや変化している。先月はワンセグ端末がランキングの上位を占めていたが、今回のランキングはワンセグを搭載しないEXILIMケータイW53CAが4位に、スリムボディの「W44K II」が5位、上質感を演出する「W52P」が7位、ミュージックケータイ「ウォークマンケータイ W52S」が10位に入り、いくつかのワンセグ端末より上位に来た。特に、7月第1週のトップ3のうち「W52SA」は今回9位、「W52H」はランク圏外になってしまった。
夏商戦が終わり、FOMAらくらくホンIIIが躍進したドコモと同じように、auも「ワンセグ付きの高機能機種より……」というニーズが増えているのだろうか。
シャープ5機種、東芝4機種──キャリア内のメーカー別争いも激化
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、前回に引き続き“フルスライド”のワンセグ端末「FULLFACE 913SH」が好調。連続首位記録を「2」に伸ばした。
続いて“AQUOSケータイ 3rd model”こと「912SH」が2位、そして初登場の“フルコーディネートケータイ”「fanfun. 815T」が3位に入った。
2007年の夏モデルは、6月から7月にかけて首位を独占していた2006年6月発売の「705SH」の牙城を崩せない状況が続いたが、今回はようやく1位から3位を夏モデルが占めた。しかし705SHの人気も大きな衰えはなく、4位に入っている。
もう1つ、ステンレスの薄型ボディ+ワンセグ+高機能が特徴の東芝製端末「912T」も初登場で8位に入った。今回の顔ぶれは、シャープ製端末5機種に対して、東芝製端末が4機種。なぜか大きく順位を上げた「810T」(前回18位)も含めて、シャープに肉薄した。両社のソフトバンクモバイル向け夏モデルは、シャープの「816SH」、東芝のスマートフォン「X01T」が残っている。
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