ケータイで日々の仕事を効率化──書籍「ケータイハックス──いつでもどこでも仕事術」
PHSを含めたいわゆるケータイの契約数は、今や1億を超え、人口普及率は100%に迫る勢いだ。本書では、ケータイをうまく使って仕事をほどよく効率化する「ケータイハックス」を紹介する。
今や誰もが持っている身近な情報ツール“ケータイ”は、単なる電話としての機能だけでなく、Webブラウズやカメラ、テレビ、GPSなど、さまざまな機能を備えている。田中聡氏の「ケータイハックス──いつでもどこでも仕事術」(マイコミ新書、819円)では、このケータイをビジネスツールとして活用することを勧める。
ケータイに搭載されているさまざまな機能は、無理に使う必要はないものの、中には使いこなすことで、プライベートはもちろん、ビジネスシーンでの作業の効率化や生産性の向上、スピードアップなどが見込めるものもたくさんある。本書では、こうした使いこなしの方法やツールを「ケータイハックス」と呼び、メモ、メール、タスク、情報収集、GPS、セキュリティ、トラブルという7つの視点から、その活用事例やより効率よく使うためのアイデアを取り上げている。
それぞれのハックスは、特定の端末やキャリアに依存しない一般的なものが中心となっているが、キャリアによって異なるサービスなどでは、どのキャリアのサービスが使いやすいか、といった横並びの評価もしているので参考になる。
なお本書では、単に事例を提示するだけでなく、実際にそのハックスを利用した感想や見解も合わせて紹介しており、ケータイをもっと使いこなしたいと考えているビジネスパーソンに、“知っていると得をする”有益な情報を提供する。
メールとウェブアクセス機能が用意された3G携帯電話(ドコモのFOMA端末、auのWIN端末、ソフトバンクの3G端末)を持っていて、パケット定額サービスを利用しているユーザーは、ぜひ手に取って見てみてはいかがだろうか。すでに知っている、使いこなしている機能もあるかもしれないが、思わぬ便利な使い方や新しい活用方法に出会えるかもしれない。
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