おサイフケータイ、高校生の利用実態は
ネットエイジアが、高校生を対象としたおサイフケータイに関する自主調査の結果を発表。6割超が対応機種を持っているものの、“使ったことがない”という回答が約8割にのぼった。
ネットエイジアは12月27日、おサイフケータイに関する自主調査の結果を発表した。調査は12月14日から同16日まで、高校生のケータイユーザーを対象に実施したもので、有効回答数は479名。
同調査によれば、おサイフケータイ機能を持つ携帯電話を所有している割合は62%で、「機能がない」という回答は25.9%、「分からない」が12.1%だった。キャリア別に見ると、ドコモユーザーでは「機能がある」が69.6%、auユーザーでは55.2%、ソフトバンクユーザーは49%となった。
おサイフケータイ所有者に、「おサイフケータイを使って利用したサービス」を複数回答で聞いたところ、「おサイフケータイ機能を使ったことはない」という回答が81.8%に達した。実際に使った機能、サービスでは「Edy」が12.8%で最多となり、「nanaco」が4.4%、「会員証/ポイントカード」が3.7%でこれに続いた。キャリア別では、ドコモユーザーの利用経験が他キャリアユーザーに比べ高めとなり、「Edy」が15.7%、「nanaco」が5.8%、「会員証/ポイントカード」が4.7%だった。
おサイフケータイを「便利だと思う」と回答したのは全体で37.4%。「便利だと思わない」が6.4%、「どちらともいえない」が34.7%、「分からない」が21.5%だった。男子高生では「便利だと思う」割合が42.8%と、女子高生の32.5%と比較して高い。キャリア別では、auユーザーの回答が32.7%と他キャリアユーザーに比べ低めとなった。
複数回答形式でおサイフケータイのメリットとデメリットを聞いたところ、メリットとしてトップに挙げられたのは「支払いが早い」で52%。以下「小銭を持ち歩かなくて良い」が42.8%、「財布を持ち歩かなくて良い」が36.5%、「割引などの特典を受けられる」が25.7%と並んでいる。
デメリットは、「ケータイを紛失したり盗まれたりしたときの対応に不安がある」が最多で72%となり、「セキュリティに不安がある」が41.1%、「利用できる店舗や施設が少ない」が32.8%でこれに続いた。
今後利用したいおサイフケータイの機能については、「電車の切符、定期券など乗車券」という回答が38%で最多。「映画、イベントなどのチケット」が30.7%で2位となった。また「学生証」という回答も26.3%を占めている。
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