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カメラ機能をまとめてチェック──「905iシリーズ」:人物作例編荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/5 ページ)

カジュアルにさっと撮れるのが特徴のケータイカメラ。そんなケータイカメラで利用頻度が最も高いシーンの1つが、恋人や友達を撮る「人物・ポートレート」撮影だ。905iシリーズ6機種で写す人物はどんな写りか、屋外と室内別に撮り比べた。

 次は人物のポートレート作例編。

 人物の写真を中心に、各機種に備わる“人物モード”なども含めて撮り比べる。今回は各機種の人物モード時の処理の違いに着目するほか、N905iに備わる顔検出AF機能はどうなのか、がポイント。ちなみに、構図のコツについてはこちらも併読いただけると幸いだ。

今回試したハイエンド志向のカメラを搭載する905iシリーズ6機種。左から、P905iSO905iD905iF905iSH905iN905i

 まずは通常(オート)モードから。

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人物 通常モード 左:D905i/右:F905i
人物 通常モード 左:N905i/右:P905i
人物 通常モード 左:SH905i/右:SO905i

 日差しが当たる場所で正面から撮影したが、なぜかF905iだけピントが背景に合ってしまった。この構図でピントが後ろに抜けてしまうのは少し問題があるかも。

 この作例のポイントは、やはり肌色や髪の毛の表現力。見比べると機種ごとに微妙な違いがある。SH905iは色を派手めに乗せる傾向で、肌色としてはやや不自然。SO905iは他機種と比べて顔のテカリが少ない。コントラストはやや低め傾向と思ってよい。D905iは肌色がやや黄色ぎみではあるが、比較的現実に忠実でナチュラルな発色を見せてくれた。

 次は同じ構図で「人物(ポートレート)モード」に切り替えてみる。通常モードと比べ、どこがどのように違うだろうか。

撮影シーン 人物モード F905i
撮影シーン 人物モード 左:N905i/右:P905i
撮影シーン 人物モード 左:SH905i/右:SO905i

 P905iは通常モードより露出を+0.3ぶん明るくするのが特徴。顔を明るく、白っぽく撮ろうという趣向と思われるが、今回は日差しがきちんと当たる構図で、もともと十分に明るかったのでちょっと明るくなりすぎてしまった。でも気持ちは分かる。

 F905iは、この作例ではきちんとピントが合った。やや“もやっ”としているのは、おそらく人物モード時はシャープさをおさえて柔らかめに、ということなのだろう。一般的に風景モードはシャープめでくっきり色あざやかに、人物モードはソフトめで色もおさえめにという作り方が多いし。ただ、肌色がピンクっぽく、これは少し不自然か。

 SH905iは、やや色がこてっとしすぎ。対してN905iはなかなかいい感じだ。なお、D905iは「人物モード(ポートレートモード)」がない。そのかわりに「美白」と「日焼け」モードを用意する。

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