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ドコモとアクロディアが資本提携――端末の機能強化と開発効率化を視野に
NTTドコモは2月27日、ミドルウェア開発大手のアクロディアと資本提携すると発表した。端末の機能向上や開発の効率化を目指すとともに、アクロディアが推進する携帯向けサービス事業への協力についても検討する。
NTTドコモは2月27日、携帯向けミドルウェア開発を手がけるアクロディアと資本提携すると発表した。ドコモがアクロディアの実施する第三者割当増資に応じ、4500株の新株を引き受ける。増資引受総額は約18億円で、増資後の出資比率は約5.7%となる。
ドコモは2007年8月、携帯向けユーザーインタフェース技術の「VIVID UI」と「VIVID Movie」について、アクロディアと包括的ライセンス契約を締結している。今回の資本提携で両社は、アクロディアのミドルウェアを搭載した端末について、機能向上や開発の効率化、安定化を目指すとともに、アクロディアが推進する携帯向けサービス事業での協力も検討する。
アクロディアは、2007年11月にメガチップスと共同開発した各種ケータイコンテンツのオーサリング用ミドルウェア「VIVID Communicator」を発表し、2008年2月にはモバイル向けSecond Life事業の展開でSUNと提携するなど、携帯向けサービス分野にも注力している。2月27日には、ケータイを集合住宅のインターフォン代わりに利用できる「インターフォン・携帯電話連携システム」を提供することも明らかにした。
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アクロディア | ミドルウェア | NTTドコモ | ユーザーインタフェース | Second Life(セカンドライフ)
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