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“中高生のナマの声”から子供とケータイの関係を探る――書籍「ケータイチルドレン」
キャリアのフィルタリング強化を契機に、クローズアップされはじめた“ケータイと子供”の関わり方。本書は子供のケータイ利用の実態や、把握しておきたいリスク、フィルタリングサービスのあり方など、子供とケータイの関係をさまざまな角度から分析している。
大人の目線ではなかなか把握できない子供のケータイ利用の実態を、現役中高生への取材を通して明らかにしたのが、ケータイジャーナリスト 石野純也氏の著書「ケータイチルドレン 子どもたちはなぜ携帯電話に没頭するのか?」(ソフトバンク クリエイティブ刊 730円)だ。
携帯電話のどこに惹かれるのか、どんなサービスを利用しているのか、携帯電話を使ってどんなコミュニケーションを図っているのか などといった親世代の関心事を、中高生の生の声を通じて知ることができる。
子供がケータイを利用する際に起こりうるリスクや、過剰なフィルタリングサービスが子供のケータイ文化に与える影響、ケータイ世代の子供とのつきあい方にも言及するなど、ケータイと子供にまつわる新たな問題についてもさまざまな角度から分析しており、この世代の子供を持つ親が対話の糸口を見つけるのにも役立つ。
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