小中学生もケータイ選びは“デザイン重視”
バンダイネットワークスとネットマイルが、小中学生のケータイ利用に関する調査結果を発表。塾や習いごとをきっかけにケータイを持ち始める子供が多く、ケータイ選びについては8割が「見た目のデザインを気にする」と回答している。
バンダイネットワークスとネットマイルは3月12日、共同で展開している小中学生を対象としたネットリサーチサービス“キッズリサーチ”で行った、「『携帯電話』についてのアンケート調査」の結果を発表した。調査は情報交換サイト『サークルリンク』の小中学生を中心とした会員と対象に2月26日に実施したもので、有効回答数は965人。
同調査によれば、小中学生の3割が自分専用の携帯電話を所有しており、そのうちの6割以上が「大人向け携帯電話」を利用していることが分かった。学年別に見ると、自分専用の携帯電話をもっていると回答した人は、小学5年生から中学生では3割を超え、学年があがるにつれ、それまで携帯電話をもっていなかった、あるいは家族共用の携帯電話を利用していた人が、自分専用の携帯電話を所有するようになる傾向が見られた。
なお前回調査と比較すると、「もっていない」の回答率は1割以上減少し、代わりに「自分専用のものをもっている」と「家族共用のものをもっている」を合わせた「もっている」の回答率が増加するなど、携帯電話所有の低年齢化が進んでいる様子がうかがえるという。
自分専用の携帯電話を持っていると回答した人に、所有のきっかけを聞いたところ、「塾や習いごとをはじめるようになってから」という回答が25.3%と最も高く、次いで「防犯のため」が23.2%、「おねだりしたら」が14.0%と続いた。「塾や習いごとをはじめるようになってから」は、小学4年生から6年生で3割弱に達するなど、他の学年に比べ回答率が高く、また「防犯のため」は、小学3年生と小学4年生で3割を超え、他の学年に比べ回答率が高かった。
いずれの項目も、学年によって回答率にバラツキはあるが、低学年のうちは防犯やお下がりで携帯電話を持たされているという状況がかいま見え、学年が上がるにつれて、塾や習いごとのためなど、より積極的な理由に変化している様子がうかがえる。前回の調査と比較すると、「塾や習いごとをはじめるようになってから」の回答率は1割弱減少した一方で、前回選択肢になかった「防犯のため」が2割を超えており、親の防犯意識が高まっているようだ。
自分専用の携帯電話を持っている人に、携帯電話のタイプを聞くと、「大人向け携帯電話」という回答が61.4%、「子供向け携帯電話」が38.6%となった。「大人向け携帯電話」の回答率は、小学校低学年と小学3年生では3割台にとどまっているが、小学6年生では7割以上、中学生では9割を超え、学年が上がるにつれ「大人向け携帯電話」の利用率が増加している。
家族共用、あるいは自分専用の携帯電話を使用している回答者に利用しているキャリアを聞いたところ、ドコモが36.8%で最多。これにauが32.8%、ソフトバンクモバイルが23.0%で続いた。小学校低学年から小学4年生ではauの利用率が他に比べて高く、一方小学5年生から中学生ではドコモの利用率が他に比べて高い。
携帯電話の主な使い道を複数回答で聞いたところ、「メール」が86.8%と最も高く、「通話」が63.5%、「カメラ」が42.6%と続いた。「おもな通話・メール相手はだれですか?」という質問には、「親」が73.8%で最多となり、次いで「学校の友だち」が65.3%、「学校以外の友だち」が26.7%と並んだ。「親」と回答した人は、小学校低学年では3割程度だったが、小学4年生から6年生では7割を超えている。また「学校の友だち」は小学3年生で3割に満たなかった一方で、小学5年生から中学生では7割を超えるなど、回答率に大きな開きが見られた。
使用している有料コンテンツは、「着メロ」と「待ち受け画面」の利用者がそれぞれ29.1%で最多となり、「着うた」が28.8%、「デコレーションメール」が26.2%と僅差で続いている。「使用していない」という回答も4割以上あり、小学校低学年と小学3年生では使用していない人が6割程度となった。
携帯を買うとき、買い替えるときに気にする点について聞いたところ、「見た目のデザイン」という回答が最多で80.7%。これに「通話料(プラン)」が49.6%、「操作のしやすさ(簡単さ)」が45.5%で続いた。見た目のデザインにこだわる割合が高いのは小学校5年生から中学生で、8割を超えている。
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