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KDDIの小野寺社長、バッテリーパックの破損事故で謝罪――再発防止策も
KDDIの小野寺正社長が決算会見の冒頭で、「W42K」のバッテリーパックの不具合が引き起こした事故について謝罪するとともに、再発防止策を発表した。
4月24日、KDDIの小野寺正社長が決算会見の冒頭で、「W42K」の電池パックの不具合が引き起こした破損事故について謝罪した。「再発防止策を徹底することで、お客様からの信頼を回復したい」(小野寺氏)
不具合は、京セラ製端末「W42K」のバッテリーパックの一部において、内部にキズやへこみがつくような力が加わった場合に発熱・膨張し、発煙や破損に至る可能性があるというもの。小野寺氏によれば、これまでに発煙や破裂に至る事故が15件発生し、けが人も出たという。
交換用のバッテリーパックは、4月14日までに24万個を発送済みで、回収した電池パックは4月21日時点で約11万8000個。同社では、新聞各紙への告知の掲載やユーザーへの個別の通知メールの発送などを通じて、引き続き周知を徹底するとしている。
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再発防止策としては、携帯端末メーカーとの協力により(1)設計段階での安全性に関するチェック項目の充実(2)開発段階での安全マージン指定の強化 を行う。また、バッテリーパックの不具合が発生した際には、小野寺氏を本部長とする全社的な対策本部を即座に立ち上げ、迅速な対外発表を行えるよう社内体制を整備した。
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