KDDIと三菱東京UFJ銀行、「じぶん銀行」としてモバイルネット銀行の営業免許を申請
KDDIと三菱東京UFJ銀行は6月9日、共同設立した会社、モバイルネットバンク設立調査の銀行営業免許に関する予備審査が終了したことを受けて、商号を「じぶん銀行」に変更し、銀行営業免許を申請した。
KDDIと三菱東京UFJ銀行は6月9日、共同設立したモバイルネットバンク設立調査が金融庁に申請していた、銀行営業免許の予備審査が終了したことを発表。これを受け、モバイルネットバンク設立調査は商号を「じぶん銀行」に変更し、金融庁に銀行営業免許を申請した。
じぶん銀行の前身となるモバイルネットバンク設立調査は、KDDIと三菱東京UFJ銀行のインフラやノウハウを融合し、「携帯電話の特徴を最大限に活用した、これまでにない金融サービス」(KDDI)を提供するため2006年に設立された。出資比率はKDDIと三菱東京UJF銀行がそれぞれ50%ずつ。
モバイルネットバンク設立調査の設立当時は、携帯番号での振込みや携帯電話から即時に口座開設ができるサービス、ショッピングやオークションなどで利用できる決済サービス、携帯から手軽に利用できるコンシューマーファイナンスサービスなどを提供する予定としていた。
また2007年4月には、円/外貨預金や株式・投資信託(仲介)、保険(代理店)、カードローン、クレジットカード、振込、各種決済サービス、電子マネーチャージなどの金融機能などを提供するほか、アドレス帳から相手を選んで即座に振り込める機能や、携帯電話のメイン画面から直接ログインできる機能、取引履歴を携帯画面で確認できる「携帯電話通帳機能」などを提供することを発表。しかし、じぶん銀行でどのようなサービスをどういったスケジュールで提供するかは「現状ではまだ詳細が決まっていない」(KDDI広報部)としている。
じぶん銀行は、銀行営業免許が取得できれば、7月中に顧客向けのサービスを開始する。
関連記事
“携帯ならでは”の銀行を目指す──KDDIとMUFJ、サービス概要を発表
KDDIと三菱東京UFJ銀行は、両社が共同設立するモバイルネット銀行のサービス概要を明らかにした。一通りの銀行サービスのほか、電子マネーのチャージにも対応。アドレス帳から選んだ相手への振り込みも可能だ。KDDIと三菱東京UFJ銀行、「モバイルネット銀行」を設立
KDDIと三菱東京UFJ銀行は、モバイルネット銀行を共同で設立すると発表した。両社のインフラやノウハウを融合し、携帯の特長を活用した金融サービスを提供する。KDDI、三菱東京UFJ銀行とネット銀行設立か
KDDIと三菱東京UFJ銀行が、携帯を利用した決済に特化したネット銀行を設立すると一部マスコミが報じた。KDDIでは新銀行設立の動きは事実だが、詳細は未定とコメントしている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.