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YOZAN、WiMAXから撤退
YOZANがWiMAX事業から撤退を正式に決めた。国内初の商用サービスを開始したものの、機器にトラブルが相次ぐなどして会員が増えず、07年度の売上高は300万円にとどまっていた。
YOZANは6月18日、WiMAX事業から6月末に撤退すると発表した。2005年12月に国内初の商用サービスを始めたが、トラブルが相次ぎユーザー数を拡大できず、今後の見通しも立たないとして事業継続を断念する。
同社によると、WiMAX商用サービスのために調達した通信機器などが「開発途上であったためにトラブルが相次ぎ、安定した通信インフラを築けなかった」という。このためユーザー数はごくわずかにとどまり、見込んでいた営業収入を確保できなかった。
トラブルを抱えながら機器を大量発注するなど、「運営管理にも問題」があり、維持コスト負担が増加する一方になっていた。2008年3月期、WiMAX事業は売上高が300万円だったのに対し、経常赤字が9億2700万円に上っていた。
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同社は業績が低迷しており、今年2月に発表した経営再建方針で、WiMAX事業を一時凍結することを明らかにしていた。「今後も収益を獲得する可能性に乏しい」と判断、同事業から正式に撤退する。設備は他社への売却を前提に交渉を進めているという。
今後は主力のマルチキャスト事業に経営資源を集中するとしている。
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