ニュース

ドラマで使われるケータイたち 2008年春──ドコモ編ヤンクミのケータイはやっぱり……(1/2 ページ)

テレビドラマのさまざまなシーンに登場する携帯電話に注目するこの企画。どの役者がどんな機種を使っていのるか、どんな役柄にどのモデルが割り当てられているのか。今回は2008年春のドコモ編をお送りする。

 毎日、夜21時から23時台に地上波テレビで放映されている連続ドラマ。春クールとして4月からスタートしたシリーズは、6月になるといよいよストーリーが佳境に入り、そろそろ最終回を迎えるドラマも出始めている。こうしたドラマでは、物語のさまざまなシーンに携帯電話が登場し、登場人物を結びつけるキーになるなど、物語の上でも欠かせないアイテムになっている。そこで今回も、2008年4月から始まった春夏クールのドラマに登場するケータイをチェックした。

 関東地域の地上波放送で、夜21時から23時台に放映されているドラマは週に合計15本。このうち、フジテレビの月曜9時を除いたすべてのドラマで、携帯キャリアがスポンサーになっている。内訳はドコモとau(KDDI)が6本、ソフトバンクが2本となっており、各キャリアはドラマで使われているケータイを各社の公式サイトで公開している。この公開情報をもとに、実際に番組を視聴して得た情報も加えて登場するケータイを調査した。第1回目は、ドコモが提供するドラマについて紹介していこう。

 ドコモの端末が登場するドラマは、火曜日から日曜日の合計6本。火曜日の「絶対彼氏」(フジテレビ系)に始まり、水曜日の「ホカベン」(日本テレビ系)、金曜日の「キミ犯人じゃないよね」(テレビ朝日系)、土曜日の「ごくせん」(日本テレビ系)および「ハチワンダイバー」(フジテレビ系)、日曜日の「猟奇的な彼女」(TBS系)というラインアップだ。

advertisement

 これらのドラマに登場する携帯電話は、ドコモのWebサイト内にある「テレビドラマ使用ケータイ」ページでチェックできる。現在は、地上波の6タイトルと、BS-iの「東京少女」が掲載され、各ドラマの配役ごとに使用端末を写真付きで紹介。各端末の紹介欄からは、より詳細な製品ページにアクセスできる。

 ドコモは5月末に906i706iシリーズを発表したばかりだが、4月から始まった春クールのドラマに登場するのは、冬モデルとして登場した905iシリーズと、春モデルの705iシリーズが中心となっている。

最も多く登場したケータイは「N905iμ」

「N905iμ」と「N705i」

 今季のドラマで一番多く使用されていたのは「N905iμ」で、ドコモ以外の機種すべてを含めてもダントツの数。特に男性の登場人物が持っているケースが多く、そのためか色も「graphite black」が多かった。主な俳優では「猟奇的な彼女」の田中麗奈や「絶対彼氏」の佐々木蔵之介、「ごくせん」の生瀬勝久、「キミ犯人じゃないよね」の渡辺いっけいらが使っている。

 その次に多かったのが「N705i」。デザイン家電ブランド「amadana」とのコラボレーションモデルとして登場したこの端末は、デザインが個性的であることから、映像の中でもすぐにそれと分かる。特に今クールのドラマでは、主役級の女優に割り当てられることが多く、「絶対彼氏」の相武紗季や「キミ犯人じゃないよね」の貫地谷しほり、「ごくせん」の平山あや、「ハチワンダイバー」の安田美紗子といった若い女優が演じる人物が持っていた。さらに興味深いのが、そのいずれも、ピンクが鮮やかな「sakura」を使っていることだ。このカラーは東海/関西/九州地域限定のカラーバリエーションなのである。

 ちなみに、FOMAにはテレビ電話機能があり、「絶対彼氏」ではN705iを使う相武紗季とN905iμを使う佐々木蔵之介が、劇中でテレビ電話を使うシーンが見られた。佐々木蔵之介が火災現場で燃え盛る炎を撮影し、相武紗季にテレビ電話で見せてその緊急性を伝えるというシーンだった。

「P705iμ」と「SH705i」

 次点は「P705iμ」と「SH705i」。いずれもスリムボディがウリの端末で、P705iμは硬質感のあるステンレスボディ、SH705iは布目を表現したファブリック調仕上げが特徴。ドラマでは比較的、男性陣が持つことが多く、準主役クラスでは「絶対彼氏」の水嶋ヒロ、「ホカベン」の北村一輝、「キミ犯人じゃないよね」の要潤らがP705iμを、「ホカベン」の大杉漣、「ごくせん」の三浦春馬らがSH705iを使用。女性では「ごくせん」の星野亜希がSH705iのPinkを持っていることになっている。

 その次には「F905i」「N705iμ」「P705i」「SH905i」がほぼ同数で並ぶ。主役では「猟奇的な彼女」の草剛、「CHANGE」の木村拓哉が使用。CHANGEは撮影協力としてKDDIが入っており、木村拓哉以外のキャストは全員auの端末を使っているが、キムタクは富士通ケータイのCMに登場しているためか、ただひとりドコモのF905iを、小学校の先生のときから総理大臣になっても使用している。

「F905i」と「N705iμ」
「P705i」と「SH905i」

 また、KDDIが提供する「ラスト・フレンズ」では、長澤まさみがP705i、瑛太がN705iと思われる端末を使うシーンが確認できた。また、その逆にドコモが提供する「ホカベン」では、主役の上戸彩がドコモのラインアップには存在しない端末を使っているシーンがある。これらはいずれも、ライバル社のCMキャラクターであることへの配慮と思われる。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.