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ACLUとEFF、携帯電話による個人の位置情報追跡で米司法省を提訴
米政府機関が個人の携帯電話による位置情報を無断で追跡したとして、ACLUとEFFが情報公開を求め米司法省を提訴した。
アメリカ自由人権協会(ACLU)と電子フロンティア財団(EFF)は7月1日、米司法省を相手取り、国民の携帯電話を位置情報の追跡に使用したことに関する記録を公開するよう、連邦裁判所に提訴した。
ACLUは2007年11月、Freedom of Information Act(FOIA)に基づき、米政府機関が携帯電話の機能を利用し、裁判所の許可や令状を得ずに個人の位置を特定したことに関する記録を公開するよう要求した。しかし司法省はこの要求を退けた。
政府機関による携帯電話の機能利用の事実は複数の報道から発覚。これらの報道によれば、ある政府関係者は、個人の携帯電話からリアルタイムの位置情報を取得するのに、特に理由は必要ないとしている。また一部の警察関係者は、裁判所の許可なく携帯キャリアから直接個人データを取得している可能性も示唆されていた。
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ACLUとEFFはこれらの報道を受けて、携帯電話を使って個人を追跡したことに関する文書、メモ、指示を含む情報と、位置情報を取得した回数などについての情報公開を要求している。
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