笑っちゃうほど何もないシンプルカメラ、ピントの合う範囲が独特──「iPhone 3G」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(5/6 ページ)
“おまけ”とか“しょぼい”とも言われるiPhone 3Gのカメラ機能だが、実際のところはどうか。いくつかのシチュエーション別に撮った作例を中心に、改めて使い勝手や特有の「クセ」、ケータイ宛てに写真を送る方法などをチェックしていく。
軽快で楽しい再生機能
写真の表示はホーム画面から「写真」をタップ。カメラモードの左下にあるアイコンからたどってもいい。
撮影した写真やiPhone 3G上で生成した画像(画面キャプチャーやWebサイトの画像保存など)は「カメラロール」というフォルダに保存される(それ以外のフォルダはPCから転送・同期した写真フォルダなのでここでの説明は割愛する)。つまり、ホーム画面から「写真」→「カメラロール」と2回タップするだけでサムネイル一覧がすぐ表示される。
サムネイルは日時順にずらっと並び、写真を大量に撮った場合も不自由は感じない。なぜならスクロールが高速である上に、指さばきの加減ひとつでスクロール速度もコントロールできるからだ。多くスクロールしたいなら指でパッとはじけば高速でスクロールし、そっとなぞるように指を動かせばゆっくりスクロールする。このあたりはやはり感覚的で使いやすい。
目的の写真をタップすると、その写真がフルスクリーンで表示される。本体の向きに応じて写真の向きも自動で変わる。
iPhone 3GのディスプレイはハーフVGA(320×480ピクセル)の3インチ。最近はフルワイドVGA(854×480ピクセルなど)のディスプレイを備えるケータイも増えているが、それらと比べてもきれいで細かいと感じられる。だから再生も楽しい。写真は、2本の指をつまむ/広げる(ピンチ)操作で縮小/拡大し、大きく見たいところをとんとんと2回叩く(ダブルタップする)とその部分を拡大できる。
続いて、ページをめくるように指ですっと払うと次の写真を表示できる。どの操作も高速で追従性がよく、極めて感覚的だ。この“快適さ”は、ほかのケータイも見習ってほしいと思う。
保存する写真は「壁紙として使う」「写真をメール」「連絡先に設定」「MobileMeに送信する」(MobileMeユーザーの場合)などに利用できる。
「MobileMeに送信」は、アップルの有料サービス(年額9800円)「MobileMe」加入者向けのもので、あらかじめPC上でMobileMeにアルバムを作成しておくと、そこへ写真をアップロードしてオンラインアルバムとして公開できる。
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