JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ
JR東日本が2027年春から、金額式の近距離乗車券(100kmまでの乗車券)を磁気券から二次元コードに切り替える。ただし、一部の連絡乗車券と「みどりの窓口」「指定席券売機」で発売する乗車券は磁気券での発券を継続する。
東日本旅客鉄道(JR東日本)は6月9日、駅に設置している近距離券売機(※1)で販売している金額式の近距離乗車券(※2)について、2027年春からQRコード(二次元コード)乗車券に切り替えることを発表した。これに伴い、同社では磁気データを記録した小型券(※3)による金額式近距離乗車券の発売を順次終了する。
(※1)片道100kmまでの普通乗車券を発売する自動券売機(一部例外あり)
(※3)片道100kmまでで、かつ着駅が明記されていない(運賃のみ表記された)普通乗車券
(※3)縦30×横57.5mmのきっぷで、発案者にちなんで「エドモンソン(乗車)券」とも呼ばれる
二次元コードを読み取りやすくするために「大型券」に
現在、近距離券売機で近距離乗車券を購入すると、磁気データを記録した小型券が発券される。小型券を維持したまま二次元コード乗車券に移行すると、サイズの兼ね合いで改札機で読み取れない可能性もある。
そこでJR東日本の二次元コード乗車券は、「みどりの窓口」や「指定席券売機」で発売される乗車券類と同じ「大型券」(※4)のサイズで発売される。
二次元コード乗車券に移行すると、券(きっぷ)のサイズ自体は大きくなるが、将来的には乗車券に磁気層を塗布しなくて済むようになるため、券のリサイクルに伴う環境負荷が軽減される。加えて、交通系ICカードや「えきねっとQチケ」といったチケットレス乗車が普及すれば、紙資源自体の節約にもつながるメリットもある。
(※4)縦57.5×横85mmのきっぷ
磁気乗車券が完全になくなるわけではない
JR東日本における乗車券の二次元コード化は、あくまでも自社線内の近距離乗車券における取り組みとなる。以下の乗車券については、磁気券による発売を続ける。
- みどりの窓口/指定席券売機で発売する乗車券類
- 一部の鉄道事業者への「連絡乗車券」(他事業者の駅を発着する乗車券)
一部鉄道事業者への「連絡乗車券」も二次元コードとなる予定
JR東日本を含む首都圏の鉄道事業者7社(※5)は、2024年5月に乗車券の二次元コード化を表明している。
(※5)発表時は新京成電鉄を含む8社だったが、同社は2025年4月1日付で京成電鉄に吸収合併され消滅した
7社のうち、東武鉄道と北総鉄道は2027年3月をめどに磁気乗車券を廃止する旨を明言している。また、京成電鉄は2026年度末から順次、二次元コード乗車券を導入することを明らかにしている。加えて、7社以外でも舞浜リゾートライン(ディズニーリゾートライン)は既に二次元コード乗車券を導入している他、ゆりかもめは7月中旬から、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)も10月から普通乗車券の二次元コード化を実施する。
今後、JR東日本では二次元コード乗車券を導入する鉄道事業者と連携を取りながら、 連絡乗車券も二次元コード化する方針で、準備が整った事業者では二次元コード連絡乗車券を発券する予定だという。
東京メトロは「降車のみ対応」
JR東日本では、常磐線と中央線において東京地下鉄(東京メトロ)との相互直通運転を行っている。JR東日本の二次元コード乗車券を持った乗客が東京メトロの駅で降車する場合については、降車駅で精算を行えるように両社で調整を行っているという。
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