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青少年の利用に配慮した電子書籍サイト運営を――EMA、ガイドライン策定へ
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は10月28日、アルスタを健全サイトに認定すると発表した。また、電子書籍やグラビアを扱うサイトについて、青少年の利用に配慮したサイト運営に向けたガイドライン策定の検討を開始した。
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は10月28日、青少年の保護と健全な育成を目的に、コミュニティサイトの運用管理体制を審査する「コミュニティサイト運用管理体制認定制度」の認定サイトを発表した。
認定サイトの発表は3回目となり、今回はアルス工房が運営する「アルスタ」が認定された。EMAは認定後も、サイトの運用管理体制が維持されているかどうかを定期的に監視し、認定の実効性を維持するとしている。
EMAは同日、デジタルコミックなどの電子書籍やグラビアを販売する携帯サイトに関し、青少年の利用を前提としたゾーニングを行うためのガイドラインを策定すると発表した。
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EMAは2008年7月、「表現系基準検討ワーキンググループ」を設置し、電子書籍やグラビアなどを扱う携帯サイトについて、青少年の安全な利用について検討してきた。同ワーキンググループは、青少年の利用に配慮したサイト運営を行うには、販売領域を区分するゾーニングを行なう必要があるという結論に達し、サイト運営者向けの具体的なガイドライン策定の検討を開始した。
また、現在フィルタリングサービス特定分類アクセス制限方式でアクセス制限対象カテゴリーに分類されているサイトでも、青少年の利用に配慮している場合は、閲覧を可能とする認定制度についても検討を開始するという。
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