写真で解説する「830SH」「830SH s」
大ヒットとなった“PANTONEケータイ”のコンセプトを引き継ぐ「NEW PANTONE 830SH」と、830SHをベースに見やすさと使いやすさを追求した“GENT”「830SH s」。どのように進化したのか、2台を比較した。
シャープ製の「NEW PANTONE 830SH」(以下、830SH)と“GENT”「830SH s」(以下、830SH s)は、対応する機能やサービス、デザインなどが共通の兄弟機。しかし、方や多色展開、一方は操作性の向上と、想定ユーザーに合わせて細かい仕様に差がある。
サイズは、830SH/830SH sとも約49(幅)×97(高さ)×17.6(厚さ)ミリ、重さ約105グラムとコンパクトで軽量。スタンダードモデルとして小さすぎず、大きすぎないちょうど良いサイズだろう。液晶には、2.4インチのQVGA(240×320ピクセル)表示対応のプレミアムモバイルASV液晶を採用した。シャープの薄型テレビ「AQUOS」で培ったASV(Advanced Super View)液晶技術を応用したもので、色の再現性を高めた高演色バックライトや、太陽光の乱反射を抑えるリフレクトバリアコートなどで明るく色鮮やかな表示が可能だ。
そのほか、3Gハイスピード(HSDPA)への対応や、オートフォーカス付き有効画素数200万画素CMOSカメラ、microSDHCカードスロットの搭載などが、前モデルからの進化点だ。そのほかの対応サービスは、PCサイトブラウザ、デコレメール、世界対応ケータイ、着うたフル、電子コミック、S!アプリ(メガアプリ)、S!情報チャンネル、S!速報ニュース、S!タウン、S!ともだち状況、S!一斉トーク、TVコール、S!FeliCa、S!おなじみ操作、S!電話帳バックアップ、PCメールなど。
カラーバリエーションは、830SHが15色、830SH sが4色となっており、830SHシリーズ合計で19色を展開する。
2台の大きな違いは、まずダイヤルキーとユーザーインタフェース(UI)のデザインにある。830SH sのダイヤルキーには大きく読みやすいフォントを採用し、視認性を高めた。またUIも830SHはメニュー画面に12個のアイコンを表示しているが、830SH sでは使用頻度の高い9個のアイコンのみを大きく表示する。
2つの違いは、メニュー画面とダイヤルキーにある。830SH s(写真=左)のメニュー画面はアイコンもフォントも大きく、ダイヤルキーの刻印フォントも大きめだ。また下キーから線を引いて「電話帳」と表記するなど、新設設計になっている
20代から30代の女性を中心に人気の「NEW PANTONE 830SH」
2007年2月に発売されたPANTONEケータイ「812SH」は、全24色(2007年10月に4色追加)というカラーバリエーションが受けて異例の大ヒット端末となった。830SHは、PANTONEカラーをケータイに使うというコンセプトを継承したもの。
外観デザインはほとんど変わらないが、カラーバリエーションが今までのソリッドなカラーからメタリックやパール系の輝くものとなり、より若い女性層へ訴求するものになった。また、夜道を1人歩きをする女性を意識したという「みせかけコール」という機能を搭載。au端末に搭載されているフェイク着信と同じく、サイドキーを長押しすることで着信を装える。
40代から50代向けのオトナケータイ「830SH s」
830SH sは、比較的高い年代層をターゲットにしているだけに、カラーバリエーションもナチュラルブラウンやディープグリーンなど、落ち着いた色が多い。色合いも830SHに比べてマットな質感で統一されており、派手な印象は敢えて控えめになっている。
先述のように、ダイヤルキーのフォントやUIのデザインが大きく見やすいのが特徴だ。ダイヤルキーの形状は、アークリッジと呼ばれる緩やかなカーブを描いた段差があるもので、押しやすく使いやすさへの配慮が伺える。
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関連リンク
- SoftBank Winter Collection 2008
- 「NEW PANTONE 830SH」製品情報(シャープ)
- 「GENT 830SH s」製品情報(シャープ)
- 「NEW PANTONE 830SH」製品情報(ソフトバンクモバイル)
- 「GENT 830SH s」製品情報(ソフトバンクモバイル)
- シャープ 製品情報サイト
- ソフトバンクモバイル
- ソフトバンクオンラインショップ
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