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大画面のタッチパネルと快適操作、撮ることそのものが“超楽しい”カメラ──「FULLTOUCH 931SH」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

携帯最大クラスのハーフXGA 3.8インチタッチパネル液晶が特徴の「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」。カメラは5.2MのCMOSとハイエンドの他機種より少し劣るが、タッチパネルのメリットを存分に生かした操作性が秀逸。「撮るという作業そのものがとにかく楽しい」と思えたケータイカメラだった。

 では作例をチェックしていこう。931SHはこれだけ気合いが入ったモデルなのだから、さぞ画質もいいのではないかと期待したりしなかったりであるが、一応、撮像素子は5.2MのCMOSセンサー。最新の8M CCD搭載端末(「930SH」や「SH-01A」など)と比べてはいけません。

 ともあれ、まずはいつもの黄色い象のすべり台とあずまやから。

 黄色い象のすべり台は縦向きと横向きで。低い位置から強い日差しが当たる冬の晴天下というシーンなので、明暗差が激しく、CMOSセンサーには厳しい条件ではある。やはりちょっとしんどそうだ。縦位置の作例は、たまたま上空にいい感じで雲が出たのですべり台の黄色もきちんと出た。

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黄色い象のすべり台

 あずまや

 こちらはいつものあずまや。けっこう強くシャープネスがかかり、それなりに撮れていた。同じシャープの8M CCDモデルに比べると色も階調感も多少は劣るが、それは相手が悪い。5.2M CMOSモデルとしてはキリッとした写りで大きな問題はなし。ちなみにレンズは広角傾向で、かなり広い範囲が写る。

 次は人物を撮影。すべて顔認識機能を有効にし、カメラがしっかり顔を検出したのを確認してから撮影した。


顔を検出すると白い枠が表示される。ちなみに、この写真でわかるようにボディはけっこう大きい

顔認識AFを活用してポートレート撮影

 角度や背景を少しずつ変えつつ撮ってみた。顔検出AFの効きはなかなか。ただ(今回は比較的いい色で撮れていたものをピックアップしたが)、背景によっては肌色がくすんでしまうこともある。ここはもう少し頑張ってもらえるとうれしい。こちらは人物モードでも撮ってみたが、肌色が劇的にきれいになったとか、特にそういうことがなかったので割愛する。

 ではそれ以外の作例を。


くすむところもなく、きれいな青空が撮れた。これはあざやか

草むらに隠れていたねこ。がんばってピントを合わせてくれた
SHIBUYA 109 左:オート 右:逆光モード

 こちらはSHIBUYA 109のビルをオート(左)と、逆光モード(右)で撮り比べた作例。屋外などで困ったら、逆光モードにしてみるといい写りになることも多いので試してほしい。


カラフルなレッグウォーマー

 こんな感じで、光の条件がいいとすごくきれいに撮れる。

 次は「タッチでAF操作できると、こういうときに素晴らしい」と思えた作例だ。

左:背景の木にピント 右手前のバラにピント

 これは同じ場所、ほぼ同じ構図で、背景の木にピントを合わせたものと手前のバラにピントを合わせたもの。まったく違う写真が撮れる。細かなテクニックを使わなくても、「バラ」に触れるだけで(ファインダーの中のバラね)そこにピントが合ってくれる。うーん、すばらしい。


たい焼き。これもたい焼きにタッチしてピントを合わせた。背景もいい感じにぼけている

たこ焼き屋さんとクリスマスツリー

 つまり、マクロ撮影など、メインの被写体と背景の距離が大きいときにタッチ式のAFは特に威力を発揮する。

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