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オリコ、KDDI、ジェムアルトが千葉県浦安市でNFCケータイの実証実験

オリエントコーポレーション、KDDI、ジェムアルトの3社は2月2日から、千葉県浦安市の複合型商業施設でNFC携帯電話を利用したMasterCard PayPassのフィールド実験を実施すると発表した。

 オリエントコーポレーション、KDDIとジェムアルトの3者は1月28日、千葉県浦安市内の複合型商業施設において、NFC携帯電話を利用した非接触クレジット決済の実証実験を行うと発表した。実験期間は2月2日から2月10日までの9日間。


CEATEC JAPAN 2008のKDDIブースに展示されていた「マルチカードケータイ」。日立製作所製のW42Hをベースにした端末だ

 今回の実験では、KDDIが開発したNFCチップ搭載の携帯電話に、ISO/IEC14443 タイプA/Bに準拠した非接触クレジット決済アプリケーション、MasterCard PayPassを組み込んだものを利用する。端末は日立製作所製の「W42H」がベースになっている。

 PayPassアプリケーションは、UIMカード(au ICカード)上に搭載し、携帯電話に搭載したNFCチップを介して、店舗の非接触リーダー/ライターに端末をかざして決済処理を行う。マルチカードケータイは、UIMカード上に複数のクレジット情報を登録できる点が特徴で、機種変更をしてもUIMカードを差し替えればクレジット決済が利用できる。実験の参加者は実験参加各社の関係者のみで、一般来場者などは参加できない。

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 実験の目的は、店舗での支払いにNFC携帯電話を利用する際の基本的な動作検証と、通信/通話中に決済処理を行った場合に支障がないか、あるとすればどのような問題があるか、といったNFCサービスの導入に向けた課題を洗い出すこと。実験の結果は、今後のNFCサービス導入へ向けての検討材料とする。

 実験参加各社の担当する役割は以下のとおり。

  • オリエントコーポレーション:PayPassの発行、アクワイアリング業務
  • KDDI:NFC携帯電話、UIMカード(au ICカード)の提供
  • ジェムアルト:PayPassアプリケーションの提供、PayPassの発行支援

PayPassを利用したクレジット決済のイメージ。現状のおサイフケータイを使った決済と、使い勝手は変わらない

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