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KDDI、緊急速報メールとエリアワンセグを連携させる実証実験に協力
KDDIが、総務省の実証実験に協力し、緊急速報メールとエリアワンセグを組み合わせて災害・非難情報を配信する試みを検証する。
KDDIが11月16日から、総務省が宮城県石巻市で実施する「耐災害製の強い放送系技術を用いた防災システムの研究開発」の実証実験に協力し、緊急速報メールとエリアワンセグとの連携機能の実験を行うと発表した。この実証実験は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の際に、防災行政無線による避難警報の内容が聞こえづらく、情報伝達の手段としての役割が十分果たせなかったことを踏まえて行うもの。
KDDIでは、自治体が住民向けに配信する災害・避難情報を、地域の携帯電話やスマートフォンに送信する「緊急速報メール」を2012年1月31日から提供しており、10月9日時点で1000を超える自治体が契約をしている。この仕組みと、マスプロ電工が構築したエリアワンセグ放送連携システムを接続し、緊急速報メールからワンセグ放送視聴へと誘導する仕組みの実験を行う。
具体的には、防災システムから緊急速報メールを配信し、携帯電話で受信したメール画面にワンセグ起動ボタンを表示することで、ワンクリックでエリアワンセグ放送の受信に移行してもらう仕組みを試験。災害情報を通信と放送のインフラを有効活用しながら重層的に取得する有効性を検証する。
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