MWC2014開幕前前前日リポート──取材に向かう途上のシベリア上空から原稿を掲載できるか!:Mobile World Congress 2014
世界最大のモバイル関連イベントが2月24日から開幕する。その取材に向かうITmedia Mobile取材班が機上からあまりにも気が早すぎるリポート、というか、遊び。
もはや、地球上に仕事から逃れる場所もなく
世界最大のモバイル関連イベントが2月24日からスペインのバルセロナで開幕する。その取材に向かうITmedia 取材班は日本航空の成田ーロンドンJL401便で移動しているところだ。機体はボーイング777。
日本航空は、国際線の一部区間でインターネット接続サービス「JAL Sky Wi-Fi」を提供している。2012年からサービスを提供しており、米パナソニック アビオニクスと連携して人工衛星回線を使ってインターネットに接続する。
現在、成田-ロンドン間を飛行中のJL401便で実際にJAL SKY Wi-Fiを利用しているので、その利用方法を紹介しつつ、実際に使用感をまとめて、可能ならば、機上から記事を掲載してみたい。
JAL SKY Wi-Fiは、ボーイング777を使った欧米便の一部で提供している。サービスが使える機体には、JAL Sky Wi-Fiのステッカーがキャビンや搭乗口に示してある。
サービスが利用できる便で、電子機器が使える状態になってから無線LANを有効にすると、アクセスポイントに「Japan Airlines」が現れる。このアクセスポイントに接続して、WebブラウザでWebページにアクセスすると、JAL SKY Wi-Fiのトップページが開く。
初めて利用する場合は、ここからアカウントを取得してサービスを利用することになる。登録に必要なのはメールアドレスと氏名など。メールアドレスはそのままユーザーIDとして使うことになる。パスワードも設定するが、大文字小文字数字を必ず使用する。なお、接続サービスはT-Mobileが運営しているため、T-MobileのHotSpotアカウントを持っているユーザーはそのIDで利用できる。
アカウントを取得したら、利用するプランを選び、ネットワーク上で決済する。プランは1時間有効の11.95ドルか、24時間(ただし1フライトだけ)有効の21.95ドル。プランを選択したらクレジットカードで決済する。領収書も発行できる。
アカウントを取得してプランを選択して支払い決済が終わると、インターネットに接続できる。衛星回線との接続状況は、JAL SKY Wi-Fiのトップページ右上のアイコンで確認可能だ。グリーンなら接続できていて、レッドなら衛星回線が使えない。一時、接続できない時も短時間ながら(10分程度)あったが、飛行中(今も飛行中だが)、接続はほとんど安定していた。
機上からインターネットにアクセスするサービスはかなり以前から存在していたが、初期のころは通信速度がイリジウムやインマルサットの2400bps、64Kbpsと低速で、そのときの印象が強いと、とてもじゃないが、現在のWebコンテンツを利用するのは非実現的と思ってしまいがちだ。
しかし、JAL SKY Wi-FiでITmedia Mobileにアクセスしてみると、ほぼ10秒でトップページを表示できた(広告関連の重いバナーなどをすべて表示するには30秒ほどかかるが)。Facebookでは5秒もかからない。主観的な印象としては3Gによるデータ通信をPCからテザリングして使っている感覚に近い。Webメールの作成と送信、Facebookのメッセージを使ったチャットも遅延することなく利用できた。シベリア上空1万メートルと世田谷線の車内でメッセージをリアルタイムで交換できる、何ともすごい時代になったものだ。
客観的指標として、BNRスピードテストの結果を以下に掲載する。
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001
測定日時: 2014/02/21 10:47:33
回線/ISP/地域:
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 43.38Kbps (5.28KB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 230.07Kbps (28.54KB/sec)
推定転送速度: 230.07Kbps (28.54KB/sec)
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001
測定日時: 2014/02/21 10:48:56
回線/ISP/地域:
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 151.97Kbps (18.92KB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 45.31Kbps (5.65KB/sec)
推定転送速度: 151.97Kbps (18.92KB/sec)
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001
測定日時: 2014/02/21 10:48:56
回線/ISP/地域:
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 151.97Kbps (18.92KB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 45.31Kbps (5.65KB/sec)
推定転送速度: 151.97Kbps (18.92KB/sec)
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001
測定日時: 2014/02/21 10:50:38
回線/ISP/地域:
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 31.67Kbps (3.91KB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 249.45Kbps (30.92KB/sec)
推定転送速度: 249.45Kbps (30.92KB/sec)
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト: http://www.musen-lan.com/speed/ Ver5.5001
測定日時: 2014/02/21 10:52:01
回線/ISP/地域:
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1: 82.42Kbps (10.24KB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 209.46Kbps (26.11KB/sec)
推定転送速度: 209.46Kbps (26.11KB/sec)
関連記事
JAL、国際線機内でのネット接続サービスを2012年夏に開始
JALは2012年夏から、日本と米国・ヨーロッパを結ぶ国際線の機内でネット接続サービスを提供する。客室内に無線LAN環境を構築し、ノートPCなどのWi-Fi機器でネット利用が可能になる。「機内での過ごし方に選択肢を」――JAL、国内線の機内Wi-Fiサービスを7月に提供
日本航空が、2014年7月から、国内線での機内Wi-Fiサービスを提供する。米gogoの衛星接続サービスと機内のサーバを用いることで、インターネット接続が可能になる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.