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ニシキゴイは初め5色だった――初代のウラ話や最新xvの体験もできる「新・ケータイ INFOBAR 展」写真レポート

INFOBARは「レゴ」から始まった。

 KDDIは、東京ミッドタウン(東京都港区)内の「21_21 DESIGN SIGHT」のギャラリー3で10月31日から開催する「新・ケータイ INFOBAR 展」のメディア向け内覧会を30日に行った。

 会場に展示している、au Design projectの新型ケータイ「INFOBAR xv(エックスブイ)」の実機や、xvが作られるまでのプロトタイプ、初代INFOBARの誕生にまつわる初公開資料などを写真でレポートする。


展示されているINFOBAR xv実機

21_21 DESIGN SIGHTで10月31日から11月12日まで開催する「新・ケータイ INFOBAR 展」 会期中は無休で入場も無料

入り口には深澤直人氏のコラム


INFOBAR 展の入り口

 まず入り口で目に付くのは、インフォバーデザイナーである深澤直人氏の言葉。最初にインフォバーを考えた2001年頃には、ケータイがいずれスマホになることを予測していたという。

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展示内の様子

INFOBAR xvの製造過程 ~深澤氏のスケッチからデザインモックアップまで~

 2017年に深澤氏が初めに描いたxvのスケッチから、削り出しのプロトタイプ、3Dプリンタによる打ち出し、ディスプレイや各種キーを配置したコンセプトモデル、量産形状確認のためのプロトタイプ、外観として完成したデザインモックアップといったINFOBAR xvの製造過程を、ステップ順に展示している。


INFOBAR xv製造の各段階

深澤氏によるスケッチ

削り出しのプロトタイプ

3Dプリンタによる打ち出し

ディスプレイや各種キーを配置したコンセプトモデル

 KDDIの砂原哲氏(商品・CS統括本部プロダクト企画部)によれば、デザイン当時は2.4型ディスプレイの搭載を考えていたという。その方がディスプレイとキーボードの比率が良くなるからだが、「今の時代に2.4型はどうか」という理由で3.1型ディスプレイの搭載になったと話す。


量産形状確認のためのプロトタイプ

デザインモックアップ

デザインモックアップの各色

 プロトタイプの各段階を経て、デザインとしては完成したデザインモックアップ。「これで完成したと安心してしまいがちだが、ここから技術チームが中に機械を入れていくので、本当の完成まではまだまだ」(砂原氏)


卓上ホルダ

INFOBARデザインのSIMピン

クラウドファンディング限定のINFOBAR xv型オブジェ

INFOBAR xv専用ケース

INFOBAR xvピンズ(クラウドファンディング版)

INFOBAR xvのパッケージ

会期中に会場限定で販売するINFOBARグッズ

 会期中には、会場限定で「INFOBAR xv ハンカチ」「INFOBAR xv トートバック」「INOFBAR xv Tシャツ」などを販売する。


会場限定グッズ

2001年のコンセプトモデル「info.bar」や初代機の資料など


コンセプトモデル「info.bar」

 会場には、2001年にコンセプトモデルとしてデザインされた「info.bar」のモックアップや、当時のリーフレット、写真、初代INFOBAR開発当時の実機や関連グッズなどが展示されている。


info.barのコンセプト 「表は携帯電話、裏はPDAという二面性を備えたバータイプの電子機器として構想された。フレームレスキーはINFOBAR xvで実現」

レゴで作られた「最初のプロトタイプ」

当時のinfo.barのリーフレット

info.barの使用イメージ。2001年の当時から、Bluetoothヘッドセットとの使用を想定していた

初代INFOBARの開発が始まる

初代で試行錯誤した色モデル

ニシキゴイのもともとの色は5色だった

 初代INFOBARの開発時、現在のINFOBARを代表するカラーの「NISHIKIGOI」(ニシキゴイ)は赤、クリーム、白、黒、薄紫の5色による配色だった。しかし量産製造コストの兼ね合いから、赤、白、薄紫の3色に落ち着いたという。


INFOBAR各部位の説明

初代INFOBAR

初代INFOBAR発売当時の広告など

当時、期間限定で「INFOBAR」という名前のバーを開いたため、INFOBAR柄のマッチが存在する

会場内にはINFOBARガチャがある。筆者は初代INFOBARの黒を引いた。1回300円。

INFOBAR xvのクラウドファンディングに出資した人たちの名前が、出資順に端末内に記されている。ITmedia Mobileのライターである迎悟氏が1着、編集長の田中聡が2着だった模様

メガネケースのような、INFOBAR xv専用ケースに本体を収納してみたところ。ぴったりと収納されるため、メガネ拭きなどを挟む隙間もない。ふたの裏にはINFOBARの記銘あり

上から見てもぴったり具合が分かる

「偶然だが、横向きでうまく立てかけられるようになった」(担当者)

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