据え置きだけではもったいない! 「Home」をモバイルして離島へGO!:5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/2 ページ)
「Home」と名乗るガジェットは、大抵モバイル向きではありません……が、あえてモバイルしてみるとどうなるのでしょうか。旅行で訪れた宮古島(沖縄県)で試してみました。
据え置き前提のWi-Fiルーターを旅先で使う
もう1つ、旅先で使った「Home」は、UQコミュニケーションズのWiMAX 2+ルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」です。
今回の宮古島旅行では、一棟貸しの民宿に滞在したのですが、そこにはインターネット用の固定回線が整備されておらず、滞在中のインターネット回線を自前で用意する必要があったのです(という事実は、後になって気付いたのですが……)。
最近はモバイルインターネット環境も改善が進んだので、スマホを使う際に通信面で不便を感じる機会は格段に少なくなりました。それでも、モバイル回線を固定回線代わりに使うとなると、通信容量や速度面で課題が残っています。
前々回と前回の連載でお伝えしたように、2019年1月からNTTドコモの「ベーシックシェアパック」を契約し、月間データ通信量を5GB以下に抑えるチャレンジを続けています。そのこともあり、スマホのドコモ回線は極力使わないように努めなければなりませんし、サブ回線として使っているY!mobile回線やMVNO回線を駆使したとしても、固定回線代わりとしては通信容量が足りません。
そこで考えたのが、月間のデータ通信量には制限のないWiMAX 2+を活用する方法。そして、据置用のWi-FiルーターであるL01を使おうと考えたのです。
滞在したエリアは宮古島の中心部ではなく、島内でも郊外に位置する場所。WiMAX 2+のエリアマップや住所を指定する「ピンポイントエリア判別」ではサービスエリア内であったとしても、屋内では圏外……ということが十分に考えられる状況でした(使っている人には「あるある」なことだと思います)。
幸いなことに、今回の宿泊先では「ハイスピードモード」(WiMAX 2+単独モード)でも設置場所を工夫すれば十分な速度を得られました。ただし、上り(アップロード)の実効速度は実測で1Mbpsを下回る結果に。
1Mbps未満となると、さすがに動画・画像のアップロードには力不足。仕方ないので、撮影した写真や画像のクラウド同期は諦めました。
とはいえ、下り(ダウンロード)の通信速度は、子どもが希望する動画をiPadで再生したり、インターネットで調べ物をしたりするには必要十分。滞在中には欠かせませんでした。
WiMAX 2+回線を固定回線代わりにガンガン使うと、直近3日間の通信量による夜間速度制限(参考記事)に抵触するのでは、という不安はありました。
しかし、今回はそれほど容量の多い通信はしなかったこともあり、4泊5日の旅程全体での通信量は約9GB。結果的に不安は杞憂(きゆう)に終わりました。
今回は主に「宿泊施設内のストレスを感じない環境」を構築するために2つの「Home」を活用してみました。
次は、自動車のナビゲーションや音楽再生にスマートスピーカーを使ったり、タブレットを超えるサイズのディスプレイ(40型超のテレビなど)でコンテンツを再生できるような準備をしてみたいと思います。
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