長年のNoteユーザーが驚いた、「Galaxy Note10 5G」の“コンパクトさ”:山根康宏の海外モバイル探訪記
「Galaxy Note10」シリーズが海外で発売されました。今回は6.8型ディスプレイ搭載のGalaxy Note10+に加え、6.3型ディスプレイのGalaxy Note10の2サイズで展開しています。今回注目したのはNote10。手のひらにすっぽりと収まる大きさなのにペンが使えるのです。
Samsungの秋冬フラグシップモデル「Galaxy Note10」シリーズが海外で発売されました。今回のモデルはNoteシリーズの正統進化といえる6.8型ディスプレイ搭載のGalaxy Note10+に加え、小型で片手でも楽に持てる6.3型ディスプレイのGalaxy Note10の2サイズで展開しています。本体内蔵のスタイラスペン「Sペン」の書き味はよく、スマートフォンでペンを使いたい人にとってGalaxy Noteシリーズは唯一ともいえる存在でした。しかし「サイズが大きい」と敬遠する人も多かったのではないでしょうか?
Galaxy Note10の本体サイズは71.8(幅)×151(高さ)×7.9(奥行き)mm。スリムなスマートフォンとして日本でも人気の「Xperia 1」と横幅はほぼ変わりません。手のひらにすっぽりと収まる大きさなのにペンが使える、これは長年Galaxy Noteシリーズを使っていた筆者も実機を触ってみて驚きました。超小型の紙のノートを使っている感覚で使えるわけです。
8月7日にニューヨークで行われたGalaxy Note10シリーズの製品発表会では、性能の高いGalaxy Note10+ばかり一生懸命取材してしまいました。そこで8月に韓国を訪れた際、改めてGalaxy Note10を触ってみたのです。なお、韓国ではどちらのモデルも5G対応品のみ。2019年8月末時点では、他の国では5G対応モデルとなるのはGalaxy Note10+のみです。
ソウルの街のキャリアショップでは、大きくGalaxy Note10 5Gの広告を出しているところが目立ちます。色は赤を推しており、芸能人を使った広告は若い女性を意識しているのでしょう。韓国は女性でも大型スマートフォンを好む傾向にありますが、Galaxy Note10 5Gならサイズがコンパクトなため、ポケットにもすっぽりと収まります。
量販店などへ行ってみると、Galaxy Note10コーナーには多くの人が集まっています。2サイズ展開になったことを知らないお客さんも多く、2つを比べて「あれ、こっちは小さい!」と驚いている人も多いようです。やはり小型サイズのGalaxy Note10 5Gをじっくり試しているのは女性が多い印象です。
横幅が71.9mmのGalaxy Note10 5Gですが、ペンの長さはGalaxy Note10+と変わりません。ペンの使い勝手も同等ですが、画面サイズが小型化されているためか、ペンで画面の隅々まで書きやすいという感覚で、大型サイズのGalaxy Note10+とはちょっと違った感覚で使えます。手軽にメモを書く用途には小型モデルの方が向いていると感じられます。
ちなみにソウル市内の繁華街や、Samsungの専門店ではGalaxy Note10を使ったお絵描きなどの体験イベントを開催していました。今までのGalaxy Noteシリーズは「パワー」「大画面」をより前面に出したプロモーションを行っていましたが、今回は小型サイズも加わったことで、「ペンが自在に使える」点を大きくアピールしているようです。
手の小さい人にもペンの使える小型モデルを、ということで登場したGalaxy Note10、韓国ではLTEモデルも追加投入予定で、それだけ需要が高いということなのでしょう。日本での展開は未定ですが、「小型モデルはMVNO向け」なんて展開も期待したいものです。
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