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ドコモ新プランが魅力的でも、「端末購入サポート」でスマホを買った人は要注意携帯料金 A to Z

ドコモの新料金プラン「ギガホ/ギガライト」に乗り換えると、逆に損をする場合がある。「docomo with」を契約していた場合や、「月々サポート」の割引がまだ残っていることが、こうしたケースに該当する。加えて、「端末購入サポート」の規約にも注意しなくてはならない。

 NTTドコモが6月から提供している新料金プラン「ギガホ/ギガライト」は、従前のプランと比較して最大4割値下げをうたうが、一部のケースでは逆に損をすることもあるので注意が必要だ。これまでに「docomo with」を契約していた場合や、「月々サポート」の割引がまだ残っていることが、こうしたケースに該当する。加えて、見落としがちなポイントとして「端末購入サポート」の規約にも注意しなくてはならない。

 ドコモの端末購入サポートは、購入日または開通日の翌月1日から起算して12カ月という規定利用期間を超えるまで、機種の購入代金の一部をドコモが負担する制度だ。ただし、利用機種や適用条件の継続利用が条件になっている。なお、同制度は、2019年5月31日で新規受付を終了しており、新プランと組み合わせることはできない。


「端末購入サポート」の適用条件

 覚えておくべきは、規定利用期間を過ぎるまでの契約が必要であり、新機種を購入したり、指定のパケットパックやシェアオプションを廃止した場合、指定基本プラン以外への変更・変更予約を行った場合などに、「解除料」という扱いの割引額返還が発生することだ。

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 端末購入サポートの説明ページには、「割引額返還(解除料)の対象となるお手続き内容」の5番目に、「適用条件<Xi機種(スマートフォン・タブレット・ドコモ ケータイ・データ通信製品)をご購入の場合><FOMA機種(ドコモ ケータイ・キッズケータイ)をご購入の場合>それぞれの1.で定める指定基本プラン以外への変更・変更予約」と記載されている。

 つまり、ギガホ/ギガライトは端末購入サポートの指定基本プランに含まれないため、プラン変更や変更予約によって解除料が発生してしまうということだ。なお、端末購入サポートの解除料の支払いについては「原則、営業窓口でお支払いいただく」と記載されている。

 端末購入サポートの適用には、パケットパックやシェアオプションの契約が必須で、こちらを規定使用期間内に廃止した場合も解除料が発生するので、合わせて気をつけたい。


NTTドコモが提示する「端末購入サポート」における規定利用期間の考え方

 端末購入サポートによって生じる割引額と解除料は、利用機種によって異なる。解除料は割引額の半額に設定されている。例えば、「iPhone X(64GB)」なら5万2164円(税込、以下同)、「iPhone XR(64GB)」なら2万9484円、「Xperia XZ2 SO-03K」なら3万6936円の解除料が設定されている。ちなみに、最も解除料が高額なのは、「JOJO L-02K」の6万2532円だ。


対象機種ごとの割引額と解除料の一覧

 まとめると、端末購入サポートを利用して、比較的最近にスマートフォンを購入した人は、機種を変更しなくても、新プランへの変更または変更予約をすると解除料が発生して損をしてしまうということ。新料金プランを魅力的に感じても、利用規定期間が過ぎるまでは、慌ててプラン変更をしないように気をつけよう。

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