楽天モバイルは12月までに基地局6500局を確保する見込み――三木谷社長「ほぼつながるようになる」と自信アリ:石川温のスマホ業界新聞
楽天の決算説明会で、楽天モバイルの基地局開設見通しが発表された。当初の遅れを取り戻すように開設を進めていることは確かだが、先行する大手3キャリアと比べると規模に乏しいことは事実。第4のキャリアとして、不安を抱えている。
11月7日に楽天が決算会見を開催した。残念ながら、7日はAdobe MAX取材からの帰国日であったために取材に行けず。しかし、ウェブ上に公開されている決算資料や関係者からの報告によって詳細はなんとなく把握することができた。
楽天モバイル、やはり注目は基地局数だろう。先日、三木谷浩史社長が基地局の前で撮影した画像をツイートしていたが、10月末の実績として、約3300局が契約を締結済み。そのうち、約2300局で電波を吹いているという。用地の確保数は5000局を超えている。
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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2019年11月9日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額500円・税別)の申し込みはこちらから。
さらに12月末での見込み数では3000局で電波を吹き、契約締結済みは4500局、確保数としては6500局になるという。総務省に計画書として提出している2020年3月末までの3432局は達成できる見込みだ。
楽天は2026年3月末までに全国に2万7397局を設置する計画となっている。
ただ、先日、Twitterに大手キャリアの基地局数一覧が流れてきた。総務省が作成した昨年のデータとなるが、例えばNTTドコモであれば全国にLTEで20万2400局、KDDIもLTEで11万9100局、ソフトバンクもLTEで12万6500局といった具合だ。
ただ、KDDIとソフトバンクはそれぞれUQコミュニケーションズ(6万3500局)とワイヤレスシティプランニング(6万3000局)も加味しなくてはいけない。
つまり、3キャリアともLTEにおいては全国で18~20万局の基地局でネットワークを構築していることになる。
また、プラチナバンドだけを見てみると、NTTドコモは800MHz帯対応の基地局を6万8000局、KDDIは5万6500局、ソフトバンクは900MHz帯で4万8400局も所有している。
一方の楽天モバイルは1.7GHzしか持っていないのだ。
決算会見で三木谷浩史社長は「路面上でいうと、ほぼつながるようになってきている。(中略)普通に使っていただいても、不自由のないようにできると思う」と語ったとされる(ケータイWatchより引用)。
やっぱり、第4のキャリアとして参入した楽天モバイルに関しては「不安」を感じてしまうし、この計画を認めた総務省もどうかしていると思う。
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