Renoシリーズより安いけど4800万画素カメラを搭載 OPPOの「A11x」をチェック:山根康宏の海外モバイル探訪記
2019年のOPPOは新ブランド「Reno」シリーズを強化していますが、「OPPO A」シリーズの新製品も引き続き投入しています。日本でも「A5 2020」がSIMロックフリーモデルとして販売されています。その後継機種として、「A11x」が中国で販売されています。
2019年のOPPOは新ブランド「Reno」シリーズを強化していますが、ミッド・ハイレンジモデルとして以前から販売している「OPPO A」シリーズも引き続き新製品を投入しています。日本でも「A5 2020」がSIMロックフリーモデルとして販売されています。
このA5 2020はインド市場などにも投入され、5000mAhの大容量バッテリーと4眼カメラ搭載で価格は2万円台とコスパの高さで人気モデルとなっています。日本でも2万6800円(税別)と手ごろな価格で販売されています。
海外市場では、このA5 2020の標準カメラを1200万画素から4800万画素にスペックアップさせた「A9 2020」も販売されており、Renoシリーズに手の届かない消費者をしっかりとカバーしています。
一方、OPPOの本国、中国ではA5 2020は「A11」として、A9 2020は「A11x」として販売されています。海外市場では2つの異なるモデルとして展開されていますが、中国ではOPPOのラインアップが他国よりも多いこともあり、A11の兄弟モデル(スペック強化モデル)としてA11xという型番で展開を行っているわけです。
なお、A5 2020とA11は標準カメラの性能は同じですが、インカメラの性能がそれぞれ1600万画素、800万画素と異なります。一方、A9 2020とA11xは標準カメラ(1200万画素)、インカメラ(1600万画素)ともに同じスペック。マーケットごとに微妙にスペックを変えているようです。
A11xとA9 2020は4800万画素カメラを大きな売りにしており、低価格モデルを好む消費者にもより優れたカメラ体験を提供しようとしている製品です。中国では定価ベースでA11とA11xの価格差は300元。日本円で5000円ちょっと出せば4800万画素カメラが手に入るとなれば、「1つ上のモデルを買おう」と思う消費者も多いのではないでしょうか?
A11xの本体サイズは75.6(幅)×163.6(高さ)×9.1(奥行き)mmと、A11と同じ。正面、背面とも外観は両者変わりません。細かいスペックではメモリ容量などが異なります。またA5 2020、A9 2020も対応周波数などが異なります。
日本では「Reno A」が販売されています。A5 2020とは異なり防水対応、おサイフ対応と日本のユーザーが求める機能を搭載した日本向け製品です。価格も3万円台後半であり、A5 2020とうまく差別化されています。
このReno Aがあることから、日本市場にA11x/A9 2020が投入されることはないかもしれません。しかし日本でも新規参入メーカーが出てくるなど新製品の投入サイクルは通信事業者が展開していた以前からの「四半期ベース」から大きく変わろうとしています。
中国ではちょうど「Reno3」シリーズが新しく発表されました。日本にこのReno3が投入される頃には、A5 2020のリプレースとしてA9 2020が出てくるかもしれませんね。
Renoシリーズでイメージチェンジを図りつつ、Aシリーズも強化することで既存ユーザーからの人気をしっかりと集めるOPPO。2020年も魅力ある低価格モデルの強化を引き続き進めてほしいものです。
関連記事
OPPOの「Reno A」と「A5 2020」、どちらを選ぶ? スペックから性能まで徹底比較
この冬、OPPOから戦略的なSIMロックフリースマホ「OPPO Reno A」と「OPPO A5 2020」の2機種が発売された。価格は1万円ほど違うが、デザインが似ていることもあり、購入する際にどちらを選ぶべきかピンとこない人もいるだろう。そこで、スペック、デザイン、性能などを比較した。OPPOのSIMフリースマホ「A5 2020」11月1日発売 価格は2万6800円(税別)
OPPO Japanは、11月1日にSIMロックフリースマートフォン「OPPO A5 2020」を発売。価格は2万6800円(税別)で、予約受付は10月25日から開始する。防水とFeliCa対応で3万円台 OPPOがSIMフリー「Reno A」を10月18日に発売【写真追加】
オッポジャパンが、SIMロックフリーのスマートフォン「OPPO Reno A」を10月18日に発売する。価格は3万5800円(税別)。10月8日15時から予約を受け付ける。日本でニーズの高い防水・防塵(じん)(IP67)やおサイフケータイに対応する。驚きの価格を実現した「OPPO Reno A」 “余裕のスマホ”で日本市場を攻める
オッポジャパンが、新たなSIMロックフリースマートフォン「Reno A」を発表した。特筆すべきは、防水、FeliCa、Snapdragon 710、6GBメモリといったスペックながら、3万5800円(税別)という価格を実現したこと。指原莉乃さんを起用したテレビCMもスタートする。Huaweiと真っ向勝負のOPPO 「Reno」の投入で“カメラと技術”をアピール
ハイブリッド10倍ズーム対応のカメラを搭載した「Reno 10x Zoom」や、同モデルの5G版「Reno 5G」をいち早く投入するなど、OPPOの動きが活発だ。OPPOはRenoシリーズで、ライバルのHuaweiに真っ向勝負を挑む。ディスプレイ埋め込みのインカメラや、滝のように流れるディスプレイにも注目だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.