ニュース
Qualcomm、ZTEと5Gネットワーク上での高音質通話「VoNR」に成功
Qualcommが、5Gネットワーク上での通話「VoNR」をZTEと実施した。3GPPのRelease 15の仕様に準拠している。VoLTEに依存することなく高音質な通話が可能になる。
米Qualcommが1月6日(現地時間)、5Gネットワーク上での音声通話「VoNR(Voice over New Radio)」を、ZTEと共同で実施したことを発表した。
VoNRは3GPPのRelease 15の仕様に準拠した音声通話技術。5Gの2.5GHz帯(n41)にて、ZTEの5G基地局と、Qualcommの5Gモデムを搭載したスマートフォン形状のデバイスで実施した。VoNRを活用すれば、VoLTEに切り替えることなく、5Gネットワーク上で高品質な通話が可能になる。
日本でも2020年春に商用サービスが始まる5Gでは、数年はLTEをベースに5Gネットワークを構築するNSA(Non Standalone)を採用する見込みだが、将来的には5Gのみでネットワークを構築するSA(Standalone)に切り替わる。その際に5Gで通話ができなければ、SAを拡充させる上で足かせになってしまう。Qualcommは、「VoNRは、通信キャリアがNSAからSAに移行する中で重要な技術だ」と説明している。
advertisement
関連記事
Qualcommが自動運転向け「Snapdragon Ride Platform」発表 Bluetooth通話を高音質にする「aptX Voice」も
QualcommがCES 2020で自動運転向けプラットフォーム「Qualcomm Snapdragon Ride Platform」を発表した。自動運転のレベル1~5をサポートする。Bluetoothで高音質な通話を可能にする新たなコーデック「aptX Voice」も発表した。ドコモの「VoLTE(HD+)」とは何か? 通話音質を高める意義
VoLTEをさらに高音質にしたドコモの「VoLTE(HD+)」。対応スマホ同士なら音質が「FMラジオ並み」にアップするという。通話音質を向上させるドコモの使命とは?従来の通話やほかのVoIPアプリとの違いは?――「VoLTE」の“ここ”が知りたい
ドコモが国内で初めて「VoLTE」による通話サービス提供を開始する。VoLTEとはどんなサービスなのか? 既存の3G通話との関係は? VoLTEの基本事項や素朴な疑問をまとめた。「VoLTE」はなぜ高音質なのか? 答えはコーデックの進化にアリ
いよいよ6月下旬からスタートするドコモの「VoLTE」。最大の特徴は音質の良さだが、その理由をWTP2014/ワイヤレスジャパン2014の同社ブースで聞いた。MVNOとVoLTEの関係
日本の大手3キャリアでは、LTE網を利用した高品質な通話サービス「VoLTE」が利用できます。このVoLTEとMVNOは、どんな関係があるのでしょうか。ドコモとauのVoLTEをピックアップして解説します。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.